第3話 自覚

とっくに美紅に惚れているそらが、自分の気持ちに気がついたのは、美紅が学校を病欠した日があまりにも退屈で、彼女の具合が心配で終始落ち着かない自分を自覚してからだった。


美紅「私のこと、心配だった?」

そら「少しね」

美紅「少し?本当?寂しかったんじゃないの?」


いつもの様に明るく話しかけてくる美紅に、未だかつてない安堵を覚えた。


好きだと自覚してからは、やたらと目が合う様になった。相手の視線に気づいては逸らす、また目が合うことの繰り返し。


美紅「最近よく目が合うね」

そら「そう?気のせいじゃない?」

美紅「そんな事ない、私は嬉しいけどね!」

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