第2話

朝読書に読んでいる小説、部活、テスト勉強の進捗。いつもそらは受け身で、美紅の方から会話が始まっていた。


美紅「それ何読んでるの?」

そら「ラノベ」

美紅「ラノベ?何それ見せて!」

美紅「あ!エロいやつだ!そらはこーゆーのが好きなんだ!」

挿絵や表紙絵をみて笑っていたけど、馬鹿にされた気はしなかった。


退屈だった学校が毎日の楽しみに変わっていった。

起きるのが億劫だった朝も、放課後の部活まで寝ていた授業も、隣にカッコ悪いところを見せたくない女の子がいることで、いろんな事を真面目に取り組むようになった。

前は途中で諦めて歩いていたマラソンも

美紅がみているだけで、最後まで走り切ることができた。


中学生男子、あまりにもチョロい。



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