第65話 チェーン店メニューは居酒屋だった

すみません、だい63話薬師ギルドを潰された領主1を

間違えて投稿してしまいました。

現在、投稿をとりやめておりますm(_ _)m

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 さて、みんなの期待の目線はチェーン店メニュー。

 レベル7になって搭載されたのが、

 居酒屋 鳥◯族と磯◯水産。


 鳥◯族は鶏肉中心の居酒屋だ。

 磯◯水産は海産物。



 で、まずは鳥◯族。

 店名に鳥が掲げられているだけあって、

 焼き鳥が中心だ。

 安くて美味しい、日本では有名な居酒屋である。


 もうね、焼き鳥を片っ端から注文していく。


「もも、むね、手羽先、つくね、かわのタレと塩」


 山のように積まれた焼き鳥。


「さあ、ラグ。どんどんいっちゃって!」


 ラグは器用だから、ちゃんと串を掴んで

 次々と制覇していく。


「ウニャウニャ!ミャーミャー!」


 猫たちもすこし濁点まじりの鳴き声で

 僕にまとわりついてくる。


「まてまて。串をはずして……さあ、いってみようか!」


 何しろ、車には子猫10匹と成猫10匹前後が

 乗り込んでいる。


 大きなお皿数枚に、

 これまた山のように焼鳥を盛り付ける。


「ウニャウニャ!ミャーミャー!」


 さらなる大音量で突撃する猫たち。

 あぶれるのも出てくるから、

 そいつらのために皿に小皿を出して提供する。



 鳥◯族に関しては、毎週土曜日に

 湖畔村でも提供することにした。

 村人は300人以上いる。

 少しずつ膨れがっていて、今だと約350人?


 どんどんと焼き肉をお皿に盛り上げていく。

 こうなると、僕の仕事じゃない。

 専属の人を数名選んで作業してもらう。

 彼らは名誉職とでも考えているようで、

 とても喜んで仕事してくれる。


 ドリンクは鳥◯族の優しいシリーズ。

 アルコール濃度の薄いお酒中心に提供した。


 優しいレモンサワー

 優しいカシスオレンジ割

 優しいみかんのお酒オレンジ割

 といったところだ。


 飲めない人や子どもたちにはソフトドリンク。


 ただ、薄いお酒だとしても、やっぱり宴会モード。

 狂乱の夜になってしまう。

 子どもたちもいるのでちょっとどうかな、

 と思わなくもない。


 まあ、酒癖の悪い人にはしっかりとペナルティを

 与えている。

 雷魔法で気絶させてるのだけど、

 案外、効果があるようだ。

 狂乱といっても酷い酒飲みはいなくなっている。



 海鮮居酒屋磯◯水産については、

 当然日本出身の僕としてはたまらんものがある。


 刺し身のお造り、ホッケの焼き魚、イカの浜焼き、

 活貝盛り合わせ、蟹味噌甲羅焼……


 などと、内陸のこの地域ではお目にかかれない

 メニューが目白押しだ。


 もちろん、猫たちも焼き鳥以上に狂乱状態。

 猫は決して海鮮好きではない、といわれるけど、

 マグロの刺し身とか見るとチュール並に食いつく。


 で、最後には海鮮こぼれ丼とかね。


 久しぶりに飲むホッピーも美味しい。

 ちなみにホッピーは戦前からある飲み物。

 関東圏では一般的だと思う。


 でも、関西ではあんまり知られていない。

 関西の友達に「ホッピーというのがあってね」と

 話したところ、ネタと思われてゲラゲラ笑われた。

 語感がおもしろいらしい。



 このように僕と猫的には大好評な磯◯水産。

 でも、村人たちには今ひとつだった。

 ここは内陸で水産物に縁が無い。

 しかも、生魚とかほとんど禁忌に近い。

 刺し身の食べる僕を村人たちが

 眉を潜めてみている。


 海産物でも火の通っているのは問題ないけどね。

 イカ焼きとかカニ味噌甲羅焼きとかは

 すぐに手が止まらなくなる。


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