ビビリな勇者と受付嬢
山椒 雫
第1話 魔物は怖い
「この依頼でお願いします」
冒険者は依頼の書いてある紙を受付に持っていき依頼を受ける。簡単なことである。でもなぜだろう担当した受付嬢は依頼に目を通すとため息を吐いて口を開く。
「どこにEランクのゴブリン討伐を受けるS級冒険者がいるんですか?」
「やっぱり安全第一でいかないとすぐに死んじゃうと思うんです」
「ほら、僕って弱いし」
受付嬢は冷たい目になり、違う依頼書を渡してくる。
「馬鹿なこと言ってないでこの依頼をしてきて下さい」
なんて勝手なことを言ってくる受付嬢だここはガツンと言ってやるぞ
「あの〜」と口を開くが
「何か?」と低い声で言われる。
さっきよりも冷たい目で言われて声が出なくてそのままギルドを後にするしかなかった。
《受付嬢視点》
馬鹿なことを言ってくる冒険者が言ったのを確認して、残ってる仕事をする。
「さっきの人と仲良さそうじゃないですか。」
何を言うのだろうと同僚の受付嬢を見るとニヤニヤしてこちらを見ている。
「何バカなとこ言っているんですか、そんなことをしている暇があるなら仕事して下さい、それとも残業しますか?」
「少しからかっただけじゃないですか〜」
彼女は笑いながら去っていった。
《冒険者視点》
大きな魔物は移動するだけで周りの木々をなぎ倒し大きな咆哮あげていた。この魔物はレッドドラゴンと言い。その危険度は最高位のA級であり、大抵の冒険者ははがたたないため戦うのを躊躇うほどである。
そんな中、ひ弱そうな男がレッドドラゴンに向かい合っていた。ガタガタと震えながら咆哮を聞いて悲鳴を上げていた。
「怖いな〜」
冒険者は突撃していき、あっという間に魔物は静かになった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます