毒好きエルフの即死旅~勇者パーティーから追放された聖人に拾われました~
神霊刃シン
本 編
序 章 【ライジェル視点】
第1話 聖人追放(1)
昼間だというに
彼女のことは
(形から入る
誰も注意してこなかったのだろう。
そのまま成長したため、
まあ、一国の姫とはいっても、彼女は第三王女だ。
そんな彼女に対し、取り入ろうとする者は
「聖人『ライジェル』――」
そんな俺の手には卵の入った
街で治療をしたお礼にもらったモノだ。
まだまだ、物資も人手も不足している。
新鮮な卵は貴重だった。これで料理長にパンケーキでも作ってもらい、姫様の機嫌でも取ろうかと思っていたのだが、遅かったらしい。
「あなたが
そう言って、玉座を
骨盤へ均等に力がかからないため、背骨が左右に曲がってしまう。
姿勢が悪くなるので、
(俺の言葉は、聞く気はないようだな……)
最近は
弱小国家であるゴルゴーン王国であれば、取り入るのも簡単だと思い、面倒を見てきたのだが――
(そろそろ、
出会った頃は自分に自信もなく、素直で
まあ、俺の目的はここ『
「いいえ、見当も付きません」
と俺は即答する。経験上、
「はっ?」
とメドゥサ王女――あなた、そんな事も分からないの?――とでも言いたげな表情だ。彼女は
俺が
街での人脈作りや他の貴族たちとの交流もせず、
状況がまったく見えていないようだ。
(どうやら、姫様は完全に利用されているらしい……)
取り巻きたちに
まあ、どの道、小国であるゴルゴーン王国は近い内に大国へと取り込まれるだろう。
俺にも優先すべき目的がある。
そのため、彼女に
王女の側から「あなたはクビよ」と言ってくれないだろうか?
そんな事を考えていたからかもしれない。
「あなたを追放します」
と一言。ストレスばかり
彼女は退屈そうに
別に俺は彼女と付き合っているワケではない。
年齢的にそういう厨二病的な演技をしたいのだろう。
追放までは「お約束だ」と思っていたのだが、
一応、国王から『聖人』という称号を
俺でなければ
こちらは最初から
(反論や感情を出さないのも、
彼女はこちらが
自分は愛されていて、好かれている、そんな妄想に取り
俺は
「念のため、お聞きしますが、今すぐでしょうか?」
俺の問いに、メドゥサは「そうよ」と一言。
クビは構わないのだが、仕事という面では「はい、そうですか」と引き下がるワケにはいかない。
そもそも、俺の
(まあ、いいか……)
姫様を言い
都合がいいので、この状況を利用することにした。
だが、その前に
「
俺が質問をする前に、メドゥサは即答する。
解毒や解呪も俺の仕事なのだが「不要」ということでいいのだろうか?
この『
数を
(それなりの
「
俺の質問の途中で、再び即答するメドゥサ。
ムフンッ!――とドヤ顔である。
その皆は誰が守るのだろうか?
(野営の際の
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