なぜか過去に戻ったので自殺した幼馴染を世界一幸せにしようと思う。

昼乃 夜空

第1話

人間というものは誰しもが何か失敗した時などに人生をやり直したいと思ったことがあると思う。


俺こと九条くじょう しゅうは日課である散歩をしながらそんなことを考えていた。










今振り返ると俺はつまらない人生を送ってきた。


特にやりがいもないのに始発の電車で出社して終電の電車で帰るようなブラック企業に勤めていて、連絡をとるような親しい友人だっていない、もちろん彼女なんて25年の人生で一度もできたことがない。




そもそも、昔から俺に話かけてくれるような人なんで誰もいなかった。

………いや、1人だけ居たなそんなもの好きがいたが、今はもういない。




二階堂にかいどう 美桜みお。俺の幼馴染で社交的じゃなかった俺にいつも話しかけてくる変わった人

だったと言った理由は、俺に話しかけるのをやめたからとかそんなものではない。







二階堂 美桜はもうこの世界にいないのだ。





高校生の時美桜はクラスの人にいじめられてたことのせいで自殺をしてしまった。原因は美桜の容姿を妬んだ人達が嫌がらせをしてきたことだった。最初の方は陰口を言われるなどの軽いものだったが、次第にいじめはエスカレートしていき、物を隠されたり机に落書きをされた。

そして美桜は自分のの誕生日である12月25日のクリスマスに駅のホームから飛び降りた。



俺は美桜と同じ高校だったが、クラスが違かったためいじめられてることに気が付かなかった。




美桜が自殺する直前、俺は美桜と電話をしていた。


あの日は東京では珍しく激しい雪が降っていた。



『秀くん、今までありがとうね』



電話で急に言われ俺は何も返事をすることができなかった。



その数時間あとに美桜が自殺したことを知った。








なんであの時俺は美桜を止めることができなかったのだろうか。








それができたら美桜はまだ元気に生きていたのかもしれないのに。





もしも....






もしもあの時にもう一度戻れるなら....






俺は絶対美桜を助けるのに....!









まあそんなたらればを言ったとしても美桜はもう死んでいるのだからなんのいみも意味ことなのだろ——————————-



『危ない‼︎‼︎』



大声が聞こえて後ろを振り返ってみると目の前に大型トラックが来ていた。





——ああ、もうこれは終わったな。

まあこんなゴミみたいな人生を送るなら死んだほうがましか。




そう思いながら俺は静かに目を閉じた。














———————————




『お………………い!』




うぅ、俺は死んだのか?



『早くお……………さい!』




それにしても何か騒がしいな。






『早く起きなさい!遅刻するわよ!』








学校?何を言っているんだ?俺はもう働いているのに。






目を開くと俺は実家にいた。

働き始めてから一度も帰ったことがなかったから懐かしいな。



ってそんなことはどうでもいい

なんで俺が今実家にいるんだよ!






そう思いながらあたりを見渡した。









あれ???










なんで俺が制服を着てるんだ??

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

なぜか過去に戻ったので自殺した幼馴染を世界一幸せにしようと思う。 昼乃 夜空 @atarasiihirunosora

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ