華麗なブルー

那須茄子

華麗なブルー


 華麗なブルーの中。

 君という私を、見つめては思い馳せている。



 霜が降り立った道の向こう。

 君という私はきっと、笑いかけていることでしょう。


 見える見えないの他人事のような世界でも。少しぐらいは、信じれるものもあるから。


 君という私にも、心が優しくなるんでしょう。






 

 華麗なブルーの中。

 君という私を見つめては、目の見えない私を呪う。 



 霜が降り立った道の向こう。

 君という私はきっと、笑いかけていることでしょう。


 きっときっと。

 盲目な私を笑っているでしょう。


 それでも、好きと言ってくれる君という私しか、私の愛せる相手はいない。





 華麗なブルーの中。

 君という私を、見つめては。


 死にたくなる。


 あるいは、


 愛したくなる。

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