Aパート

 ごきげんよう、黒本聖南です。

 それではさっそく語りましょう。


 世間では嘘を楽しむ、とある日、友人T氏と待ち合わせ、代々木公園に行きました。

 我々ってそこに行ったことがあったっけ? と訊いたら、ないよーと返ってきたから、じゃあ行こうかと。

『推しの子』だっけ『パリピ孔明』だっけ、代々木音楽フェスの話があった気がする、現地見てみたいなーという呑気な立案。


 確か今回、そっちの方には行かなかったっす。とりま桜探そうぜ! とぶらぶら歩きながら──『ゴールデンカムイ』の話をしました。


 今年、実写観てからハマってるんですよ。備忘録でもさんざん語りましたが。

 由竹最高ですよー可愛いー。あのわんこ感と漢気のある所が最高ー! 応援上映でも好意を叫んできやした。

 ラインで事前に、由竹沼に頭から浸かってるのと話していたら、T氏から意外そうにされまして。由竹さんって三枚目じゃない? 聖南ちゃんの傾向的に尾形さんかと思ったーって。

 ……うん、尾形さん、好感度は高めだね。好きかも。

 身内話で興味を持ち、津田さんの声で軽く撃ち抜かれたけれど……うーん。

 あれやこれやしたのが左目だったら、由竹の次に好きになっていたかもしれない。やはり左がいいのです、そこは。

 T氏は辺見さんの辺りまで観たらしい。それプラス、スチェンカ回を先に観たと。もう最高だよねスチェンカ! と語りもうした。

 ひっきりなしに通訳を頼まれる月島さん、できないことはノーと断る月島さん、ちょっとキレる月島さん、負かした方に手を差し出す月島さん。はい、由竹の次に好きです月島さん。また観たいなスチェンカ&バーニャ、あと少女団。


 去年の10月にT氏からもらったお題で書いていく小説の話も、雑木林の中を歩きながら話しまして、その内坊主を出したいと思ってると伝えました。金カムに手を出してから坊主熱やべぇんだよと。

 ──ねぇ、T氏。会った時はさ、つるんとした毛のない坊主がいいと言ったけど、訂正するよ。ちょっと欲しいわ、毛。じょりじょりしたいから作中でさせます。


 与太と金カムの話を続けながら、桜を探したわけです。

 一輪も咲いてないバラ園を抜け、おじいさんに紛れて広い道を歩き、雑木林の中を行く。それでも桜は見つかりません。

 なんなら、葉すら付いてない木をいくつか見ることに。

 ……もしかして、咲いてないのかな、と言ったのは、どちらだったのか。

 桜の開花が例年より遅いと聞いたのは、花見の後でした。

 それを知らず、もう花びら散っちゃったのかもしれないねと言ったら、いやそれにしては地面が綺麗だよと返ってきて、管理人の方が掃除したんじゃないとわては言いやした。そしたらT氏、掃除機の性能が良すぎるよって。シュトロハイムの旦那みたいな返事をするべきだったかと、今ちょっと後悔している。


 歩いて歩いて歩いた末に、やっと桜を見つけました。

 おうおうおう咲いてる咲いてると、たくさんの花見客が写らないよう気を付けながら、パシャり。

 お菓子は持って来ていたけれど、シートはなく、撮影が終わった後は、取り敢えず歩こうかとまた歩き続け──気付いた時には新宿にいました。

 一瞬、神室町……じゃないや、歌舞伎町行きたいなと思いましたが、可愛いT氏を連れていったら危ないかもしれないし、そこまで歩くのさすがに疲れるから、近くのご飯屋さんに入って、金カムやカクヨムの話をして、お別れしましたなす。


 お菓子や素敵なものをありがとうございましたなす。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る