Aパート

 ごきげんよう、黒本聖南です。


 さて、数年振りの横浜、多分前回も文スト関係で足を踏み入れたはず。もう馴れたもんよと、まずは最初の目的地である神奈川近代文学館の最寄り駅で降りたはずが……一駅前でした。景色が何かおかしいと思ったなす。次の電車まで十分待つことになった。


 どうにか駅に着いて、そこから二十分、歩いたり登ったりをすることに。


 モダンな元町商店街を通っていきました。いや元町ショッピングストリートって言ったらいいのか。念の為にググったらそう書いてあった。一軒一軒お店の外装が素敵なんですよね、写真撮りたいくらい。カメラ置いてきたけれども。


 これまた素敵な造りの道路にはベンチも設置されているんですけど、鳥籠みたいになってまして、人の座ってないベンチとかあったから、スマホで写真撮ってくれば良かったな。結局今回の横浜観光、一枚しか写真撮ってないんですよね……本当に撮れば良かった。


 ある程度ショッピングストリートを進んだら横道に逸れて、外国人墓地の横にある長い階段を登り、坂道を登り、そうして港の見える丘公園に到着! 二月なので、花壇のお花はあんまり咲いてなかったのですが、これが四月になると可愛いお花に加えて、見事な桜も咲きますので、近くまで来られた方は是非寄ってほしいです♪


 そんなこんなでテクテク歩き、奥の方にある神奈川近代文学館へいざ入館。黒本知らなかったのだけど、文ストのコラボ企画に参加するには事前予約が必要だったらしい。受付の方が専用のワークシートを渡してくれて、記入した上で出口にいる方にそれを渡すと、缶バッチがもらえたらしいです。


 事前予約していないので缶バッチはもらえませんでしたが、一般入場はできたので、中には入れました。エントランスに文スト原作者の朝霧カフカさんのコメントパネルがあって、めっっっっっっっっちゃ写真撮りたかったんですけど駄目とあり、網膜に焼きつけてきました。でも大分忘れてる。ぬーん。


 文ストの主役は中島敦さん。太宰さんや芥川さんがいる中、どうして中島さんが主役に選ばれたのか、そのことについても語られていましたが……黒本、中島敦さんの『山月記』を習ったのが、文ストを読んだ後だったから、中島さん? 誰だろうこの人だった。何で虎になるんだろう……みたいな。授業でやった途端、中島さーん! 虎ー! と心の中で叫びましたよ。


 黒本は容姿のせいで文学少女に間違われることが多々あったのですが、文スト読むまで授業以外で文学に関わってこなくて……泉鏡花さんが男性だと知らなかった。


 鏡花ちゃん、女の子キャラで一番好きなんですよ。元ネタどんな方なんだろうってググった時は、すぐに飲み込めなくて、男性の泉鏡花さんもいるんだなってなったくらい。男性の泉鏡花さんしかいなかった。でも鏡花ちゃん可愛い。『文豪とアルケミスト』の泉鏡花さんも、『文豪失格』の泉鏡花さんも好きです。神谷さんと石田さんだしね、余計にね。


 パネルじっくり見て、展示コーナーにゴー。


 太宰治さんや坂口安吾さんの展示はあるらしいと知っていたのですが、織田作之助先生の展示はあるかなーとワクワクしながら行ったんですよ。織田作大好きなので、国木田さんの次に。……なかったーぬーん。


 そんな日もあるさと色々見ました。文ストの映画にも出ていた澁澤龍彦さんや、実は猫好きだったらしい三島由紀夫さんの展示があったり、安部公房さんの原稿も見ました。文字が特徴的な方だったみたいです。


 そうして出口に辿り着き、館内にある喫茶店に入ろうか迷ったのですが、ちょっと混んでたので次回の楽しみにしました。前に来た時は確か、桜の咲いている時期で、よく見える席に通してもらった覚えがあります。ポカポカの明るい日でしたので、美事な桜を拝めました。


 文学館を出て、ブラブラそこら辺歩きながら、次はどこに行こうかなーと考えて……そうだ海見よう、海行きたいと、山下公園がありそうな所まで適当に歩きました。看板あるからどうにかなるだろうと、海月のようにフラフラと。


 途中でマリンタワーという展望台があったんですけど、ハワイ感がすごかったです。T氏と行ったことがあるような気がします。改修前だったな、多分。今回は海が見たかったので次回の楽しみに。


 公園に着いて、おおー海だー、とか思いながらテクテク海沿いの道を歩いていると……大きな船がある。氷川丸というらしい。なんかT氏相手に、氷輪丸っしょ、あれ氷輪丸っしょ、と言って氷川丸だよと突っ込まれた記憶があります。遠い昔のことなのさ。


 どうやら中を見られるらしいので、よし行こうとカチコミました!

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