短歌 四季

つかさ

第1話

春  卒業


花びらが 染まった横顔 表裏なく


風が吹けば いいなと願う



夏  生死


震わせて セミが黙った 三時半 


真っ直ぐ落ちてく 空に焦がれて



秋  つまみ食い


台所 房から離脱の まんまるを


盗んでぱくり 秋を先取り



冬  ホワイトアウト


ハンドルを 握り手汗を 馴染ませる 


眼前吹雪 もはや特攻

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