バレンタインデー

Unknown

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 私、一条あいり。普通の高校2年生。私には好きな男子がいます。今日はバレンタインなので、そいつに、わたしの経血を入れまくったチョコを渡します。私が好きな男子の名前は山崎君と言います。


 朝、私は手作りのチョコを鞄の中に入れて、電車に乗りました。満員電車は、息苦しいので嫌いです。特にサラリーマンはみんな死んだ目をしています。


 学校に着くと、私はずっとそわそわしてました。山崎君が来るのを待っていたのです。山崎くんは野球部で、毎日朝練をしてるから、いつも教室に来るのは遅いです。


 私が自分の席に座って友達と喋っていると、そのうち山崎君が来ました。たまたま、私と山崎くんの席は隣です。


「あ、おはよう!」


 私が山崎君にそう言うと、山崎君は


「おはよう」


 と、だるそうに返してきました。


 私は、その場で山崎君にチョコを渡すか、迷っていました。ですが、その場では渡せませんでした。私の周りに私の友達もいたし、どうせ渡すなら一対一の場面が良いと思いました。なので私は、昼休みに山崎君にチョコを渡そうと決意しました。


 午前中の授業を終えて、昼休みになると、一斉に教室が騒がしくなって、みんなが友達同士でくっ付いて、笑いながらお弁当を食べてます。


 私も、何人かの友達と一緒にお弁当を食べていました。山崎君も、野球部の友達と騒ぎながらお弁当を食べてました。


 私は、友達と喋りつつも、山崎君のことが気になって、ちらちら見ていました。


「あいり、どうしたの? なんか変だよ」


 と、友達がいきなり聞いてきたので、私は少し驚きながら、こう返しました。


「実は山崎君にチョコ渡そうと思ってて、山崎君のこと見てた」


 すると、友達は笑いながらこう言いました。


「そうなんだ。早めに渡せると良いね。昼休みに渡すの?」

「うん。山崎くん野球部だし、放課後だと部活で忙しくて渡せないから、昼休みに渡すしかない」


 わたしがそう言うと、私の友達は一斉に私のことを応援してきました。少し嬉しかったです。私は昼休みの間、ずっと山崎君のことを目で追っていました。山崎君がお弁当を食べ終わって、自分の席に戻ってきたタイミングで、わたしは勇気を出して山崎君にこう言いました。


「山崎君、ちょっと廊下に来て」


 そう言うと、山崎くんは少し戸惑った顔で、こう言いました。


「え、なんで?」


 私は、赤面しながら言いました。


「チョコ渡したいから」


 すると、山崎くんは、「わかった」と言って、廊下に向かって行きました。


 私の友達が、みんな私のことを応援してくれました。私もチョコを鞄から取り出して、山崎君に続いて、廊下に向かいました。


 そして私は山崎君にチョコを渡しました。


「山崎君、これ私が作ったやつ。あげる」

「ありがとう。めっちゃ嬉しいわ」


 そう言うと、山崎君は、その場で私が作ったチョコを食べ始めました。どんな感想を言うんだろうと楽しみにしてたら、山崎くんはゴミみたいな感想を述べました。


「一条、おまえ、チョコに経血入れまくっただろ。食べた瞬間に血の味が広がった」


 私は、経血の味が山崎君に伝わってしまった羞恥心と、どうして普通に美味しいって言ってくれなかったのかという混乱で、頭がグチャグチャになりました。私は、言葉を絞り出して、山崎君に問いました。


「え? どうして血の味がわかるの?」


 すると、山崎くんは、真顔でこう答えました。


「生理中の彼女の血を過去に舐めまくった経験あるから、女の血の味は完全に分かるわ」


 私は、その言葉に、激昂しました。

 ああ、山崎君も所詮そのへんの男と何も変わらない。山崎君だけは特別だと思ってたのに、やっぱり山崎君も普通の男だった。


「山崎君なんて嫌い。死ね!」


 私はスカートのポケットから取り出したナイフで山崎君の胸を刺して殺しました。私は警察に捕まりました。私以外の女と付き合うなよ。死ね。山崎とかいうチンカスは地獄に落ちろ。クソが。





〜バッドエンド〜

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バレンタインデー Unknown @unknown_saigo

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