白鷺城の紅い旋律
亜月
プロローグ
【プロローグ】
言わずと知れた日本初の世界遺産、姫路城。築城されたのは江戸時代初期。その真っ白な天守閣から「白鷺城」という二つ名がつけられています。
そしてその長い歴史において様々な逸話や伝説、噂話が伝えられています。夜な夜なお皿を数える声がするという「播州皿屋敷」、井原西鶴や近松門左衛門らの作品で有名な「お夏清十郎」、自身の運命に翻弄された「千姫」の話などが有名でしょう。
では、この話をご存知でしょうか。
姫路城の千姫ぼたん園には、何十本もの桜の樹が植えられています。そこでとある少女の歌声が聞こえ「歌が好きか」と尋ねてくると言われています。そして彼女の歌に聴き惚れてしまった者は、行方不明になってしまう。失踪した場所には紅い桜の花びらが大量に落ちているんだとか……。
その噂が本当かどうか調査しに、姫路城を訪れたある男性がいたそうです。今回はその男性が体験したことについて、ゆっくりとお話ししましょう……
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