仲間を魔物から庇って死んだら地球に転生!?

@Girls2

第1話 プロローグ

「はぁはぁはぁ」

今僕はダンジョンに潜っている。

けれどおそらくここでおしまいだ。

一緒に潜っていた仲間を庇っていたからだ。

「ああ…楽しかったよ。」

僕はウルフに喰われて亡くなった。



ん…ここはどこだ。そう言おうとしたが言えなかった。あたり一面は白く、何もなかった。

『目が覚めたか』

僕の前にいきなり人が現れた。

『わしは神じゃよ。ああ喋れるようにしとこうか』

「あ…喋れる…。なぜ神様の前に?」

『すまない。君たちが襲われそうになったウルフはわしのペットでのう。人は襲わないように躾けていたのじゃが、びっくりしてしまってのう。つい、襲ってしまったのじゃ。こちら側の不手際じゃ。だから生き返そうと思ってな。でだが、そのままイリースに戻すのは不可能なんじゃ。だから、違う星に生まれて欲しいのじゃがいいだろうか?』

「はい。それで良いです。でも、何か使命とかあるんじゃないですか?」

僕はちょっとカマをかけてみた。

『ほっほっほっ!鋭い勘を持っているようじゃね。その通りじゃよ。』

「やっぱりか。分かった。それも含めて承認しよう。ただ使命は今言わなくて良いよ。」

『ふむ。なぜじゃ?』

「だって今分かったら面白くないじゃないか!」

『ほほう。面白くないか!ほっほっほっほっほ!こんなに愉快な気持ちになったのは久しぶりじゃよ。分かった。今は教えないでおこう。』

「ありがとうよ」

『こちらこそじゃ。さあ準備が整った。あの扉の向こうに行けば転生出来る。さらばじゃ!』

「ああ。またな」

こうして僕はまだ見知らぬ星に転生したのだ。

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