第4話 天使の語り部
全ての選択肢を見て、全ての帰結を見る私が同情することは決してない。
人は人として、天使は天使としてというのは語弊がある。
時も何もかも多様なれ、この世の中はどこも豊富な知識価値観が混在し今日も鮮やか健全なり。
私はその中のたかがひとりの脆弱な人間、人間としてしか生きていない。
「あのさ、天使様っていう子がいるってことにしてあげるね。ねー、天使様ってさ―何をするのー」と悪魔は私の口から言うように催促する。
「そうすればさー、ねー、みんなあんたのことおかしいって言ってくれると思うから。ほら言え!」言ったり言わなかったり、今日も私は人間として流されていく。
ふと気が付くとやたら天使様の話を聞く、原因は悪魔だった。
悪魔が言うには天使は奇跡を起こす、天使は人を助けない、よく本に書いてある内容だ。
私は検分する。
しかし私が天使だと証明できるものは何もない、こうやって書いたとして信じるも信じないも読み手の心次第。
それは人の目から見ていないということになるはずだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます