ぼくの歩く道は

どれかひとつ

欲しいものをあげようって

自由という名の無法地帯と

安全という名の拘束具と

なあ

どっちが欲しい？

ああ

ちょっとずつ

僕らは自由を売って

安全と安心を買ってるんだなあ

ねえ

今手に残ってるのは何？

それがお前の望んだものなの？

選択権ばっかりいらないよ

選択肢なんてそもそもないくせに

個人という名の荒廃地と

社会という名の侵略地

なあ

どっちが欲しい？

ああ

ちょっとずつ

僕らは個人を売却して

集団と社会を購入してるんだなあ

ねえ

その手には何か残ったの？

それがお前の望んだモノなんだね

今でもわかんないよ

いつから迷子なのかなんて

よかったじゃないか

お前はもうひとりじゃないよ

よかったじゃないか

みんなに支えられて

一匹狼なんて死ぬ未来しかないってことぐらい

お前は知ってただろ？

わかってたよ

これが正しいんだって

なのになんで

自由を羨むみたいな

個人を求めるみたいな

そんな顔をするんだよ

なあ

お前が手に入れたものだろ？

わたしたちから取り上げたものだっただろ？

喜んでみせろ

ニンゲンみたいに