第3回 飲み物ですが、食事運、やはり。

「お母さん、これ、⚪ルピスソーダだった」

「え、ごめん、もしかして、……?」


 休日のフードコート。

 本日は、花粉の気配もありません。


 我が子さんは、たこ焼きとカ⚪ピス、豆ははこは、たこ焼きとアイスコーヒー。

 なんと、豆ははこのドリンクはコーラではなく、ちゃんと、アイスコーヒーです。

 だから、ミルクを入れても罰ゲームの味にはならないのです。


 ついでに購入したたい焼き(クリーム味)は、我が子さんがおいしく頂いています。


 つまりは、平和。


 ……と、思っていたら。


 冒頭の如く、また、でした。


 ですが。レシートの印字は。


「レシートは……カル⚪ス! ソーダじゃないから、お母さんのせいじゃない……こともない。お母さんが買ったからか……」


 きました、やはり、の、食事運。今回は飲み物ですが。


 スタンプカード(第1回ご参照のこと)の一件も落ち着きを見せ、豆ははこの体調も回復。

 今年こそは、食事運は普通に! と思える快調な滑り出しだったのに。


「換えてもらってくるよ?」

 レシートを手にしたまま、豆ははこが言います。


 口を付けてしまっていますが、カルピ⚪とカルピスソー⚪。

 蓋を外しても、違いが分かるとは思えません。交換してもらってもいいでしょう。


 そうしましたら。

「カル⚪スソーダで、一応カルピ⚪だから大丈夫。お母さんが注文して、アイスコーヒーがコーラ、みたいに


 我が子さんの大人な対応でした。慣れているからですね。


「……ありがとう、そうだった、エッセイ読んでくれてたよね」


 そう、我が子さんは『多分、エッセイ。』を読んでくれているのです。

 もちろん、この会話は普通ではないのです。それは、豆ははこも学習いたしました。


 ですが、我が子さんは大丈夫、と言ってくれているから、大丈夫なのです。


 そうしましたら。


「……え、アイスコーヒーがコーラ。見たよ。2回くらい?」


 ……え、我が子さん? 今、何と言いました?


 アイスコーヒーならぬ、コーラ。


 何も疑わずに、蓋を外して、ミルクをイン。


 それは、若き豆の、学生時代の思い出の味。

 食事運の悪さの象徴の一つです。


 ただ、学生時代なので、旦那さんもリアルでは知らない……はず。話はしましたが。


 豆ははこ、記憶喪失?


「お母さん、そのとき、コーラにミルク、入れてた?」

 豆ははこ、我ながら、確認するのはこれでいいのでしょうか。


 ですが、我が子さんは驚かずに聞いてくれました。


「どうだろう、入れてたかな? 入れそうになってぎりぎり大丈夫、だったかな。とにかく、アイスコーヒーとコーラを頼んで、お父さんの分のコーラと、それからお母さんの分もコーラだったのは覚えてる。お父さん。そういうことあったよね?」


「……あったかな。あった気、する」 

 実はこの場にいました、の、旦那さん。


 そうでした。


 若い豆、または豆ははこのあまりの食事運の悪さから、旦那さんはジャンピング土下座以外のことは、そう言えば、くらいの扱いなのです。


 慣れている、とも言えますね。


 それでも、スタンプカードのお店への単独再来店は「嫌や」でしたが。


「多分、あともう1回くらいあったよ。あれ、もう2回かな。お母さん、アイスコーヒーがコーラになってるのはもういいから、みたいな感じだったよ。食べ物が足りない、とか、皆の分じゃないから、って」


「あ、そう、そうなんだ……」


 確かに、例えばバーガー系が無い、とか、それこそ我が子さんの分、とかであれば豆ははこ、レシート片手に動いたことでしょう。


 もしかしたら、ミルク入りコーラにはしないで無事に、コーラを飲んでいたのかも知れません。


 もしも、ミルクを入れてしまっていたら……飲んではいない、そう思いたいです。


 きっと、飲まずにそっとレシート持参で交換してもらったか、無料のお水を飲んで我慢したか、とかだと思います。


 きっとそうです、そうなのです。……と、書いていて思い出しました。


 サービス券があったのでたまには、とコーラを頼んだらサイズが違ったので「大丈夫ですよ」とお伝えしたら「申し訳ございません、こちらもどうぞ」と、更に大きなサイズでもう一つ。


 大丈夫これだけでいいですよ、が倍量か、それ以上に。


 カツカレー、追加。と似ていますね。


 あのLサイズのコーラ。

 旦那さんにあげようとしたら「もう飲めへん」と言われて、我が子さんには「お母さんが自分からコーラを飲もうとしたからじゃない?」と言われた気がします。


 それよりも。


 これからは、豆ははこにはあるあるだから、と、アイスコーヒーがコーラだったことは仕方ない、で済まさないように気をつけていきたいと思います。


 あ、それから「お母さん、カフェラテ頼んだらカフェモカで、思ったより甘い、って言ってた」というのもあったそうです。


 これは、もしかしたら豆ははこが本当にカフェモカを頼んでいたのかも知れませんが。

 なんとなく、で頼んでいた可能性があります。ラテとオレとモカ……。


 カフェラテとカフェオレとカフェモカの違い、今はちゃんと分かります。


 間違えられても違いが分かるので、大丈夫ですよ。

 ……大丈夫ではないですね。


 とにかく。


 これからは初心にかえりまして、きちんと蓋付きの飲み物は蓋を開けて、中身を確認してから飲みたいと思います!


 頑張ります!


 ……やはり、の食事運(飲み物)のお話でした。


 まだまだ、ここからは逃れられないのかも知れません。ですが、豆ははこは、あきらめません。


 これからも、何かが起きたら、または、豆ははこが思い出したり、我が子さん達から教えてもらえたりしましたら、食事運につきましても、また書かせて頂きます。


 どうぞ、よろしくお願い申し上げます。





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