第4話 ただいま

ここは空き地だったと思うんだけど……


そこには新築とも思えない古い家が建っていた。歴史的に価値がありそうもないただ古いだけの家を移築するはずもないだろうに。


と空き地に現れた家をぼんやり見ていると小学生の男の子が玄関のドアを開けて駆け込んでいく。ただいまー。


家は幻のように消え、そこにはいつもの空き地があるばかり。


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