第26話 文月八月 🪰
八月や I was born 呟ける
短冊に散らし書きして文月かな
さまよへる御霊の化身秋の蝶
般若心経唱へてしきり蝉時雨
慟哭のひめゆり隊や仏桑花
洞窟のしじまの声や沖縄忌
過ちの種蒔きつづけ広島忌
南国の空のまさをや長崎忌
終戦日特攻兵の絹マフラー
硫黄島の海澄み渡り敗戦忌
北の果てシベリアにゐる夏の果て
戦争の愚昧真っ赤なハイビスカス
満洲に散りし移民や凌霄花
ひぐらしや再開拓の鍬振う
秋津洲永久の八月十五日
復員のゴム水筒や踊の輪
異国より帰る兵士や盂蘭盆会
ふるさとに線香花火散華せり
いさかひの絶へぬ人界秋立ちぬ
うつし世を立ち去りがたく秋蛍
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