福山の日常
Taku
第1話
舞台は千葉、町が静まり返った夜、僕は歩いていた。
かんがえれば考えるほどわけがわからない。
僕たちはどこにいっても同じ未来だ。吸収できない者は吸収できない。僕たちはどこにでもいる平凡なものだ。未来から来た人間はこういう。
「いま、西暦何年ですか?」ときっとこれは、定番であるだろう。
少し動いて、膝を曲げた、そしてまた歩いた。動く動かないは関係ない。
ただそこにあるだけだ。君たちは知っているのだろう。
僕の本当の姿を僕は吸血鬼だ。吸血鬼というと角が生えているイメージだが、僕には生えていない。僕は血を吸う生き物というだけだ。
他に変わりわない。血が好きなだけで、食べ物を食べて生きていくことはできる。僕ら吸血鬼はたまにいるぐらいだ。誰が吸血鬼かはわからないが、そんなにいっぱいいるわけではない。僕は、道を歩いて、家に帰るところだった。
きっと、僕という生き物は少し変わった生き物であるということを神様は認識しているだろう。
神様といっても色々だ。この国には宗教があり、神道という宗教や仏教などがある。基本的にみんな神道である。
特に自分が神道であると思っていなくてもそういう分類なのである。僕も神道だ。しかし、それとは別に僕ら吸血鬼は昔、吸血鬼だったものヴァンパイアが神になったと信じているヴァンパイア教であった。
この世は吸血鬼によってもたらされている餌である。
人間は吸血鬼によって吸われる生き物であり、僕らが人間より上に位置する存在である。そして、ヴァンパイアはこの世界の神である。
僕らは昔からそう教わってきた。経典がある。
そこにヴァンパイアの秘密について書かれているわけである。僕は、ヴァンパイア教というわけであった。
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