第23話 題材、★増方法
例の彼には今、悩みがあるみたいだ。
①自分書いてる物と同じ題材の作品があって被ってしまった。
ああ……気にするな。
そう言ってしまうと身も蓋もないのですが、実際気にした所でどうしようもない。
そもそも我々素人の考える事は、人生の何かしらで出てきたオマージュの産物に過ぎない。
何かに似てしまう事はよくあるし、自分はアイディアには自信があるという人も、思考促迫の病気みたいな人レベルと比べたら物量では敵わないしアイディアの質は複雑化すれば良い訳でもない。
そもそもアイディアの質もそうだけど、一番はそれをどう調理するかという思考実験をし続けるタイプの人でない限り、食材をそのまま並べてしまいがち。
与えられた2つの絵の具を混ぜる度合いを調整すれば、偏っても無限大の色が作れるし模様にも出来る。
特に色で例えると多くの人は青と黄色を混ぜれば緑になると皆が言うと思うが、実際は青と緑の中間も緑と黄色の中間もある。
それを認識出来る目を持っているかどうかがそもそも論で、まだその域じゃないのではなかろうか。
後、絵の具で例えるなら人気のジャンルになる程同じ色の傾向になる。おそらく自分が似てると思ってしまうのは、そもそも自分の作った作品の色が大まかにしか自分でも捉えていないのだと思う。
単純にアイディアの混ぜ込みと組み立て方の力量不足ということで起こる現象だと私は思ってる。
また、昔話題になった「ハム太郎のキャラが皆同じに見えるお父さん理論」だと思う。
興味が無いと物事を識別出来ない。
そう考えると、自分の作品に興味がないのではないか?
自分の作品の素晴らしい部分を言えますかという話になる。
自画自賛でも色眼鏡を持ってても良いから良い点を上げて言語化出来ないと、そもそも他人と自分を比べる尺度を持っていない事になる。
悪い事を上げるというのも有りかもしれないが、それよりも良い事を上げる方が、今を生きる人達は難しいと思う。
それを言語化出来るというのは自分の頭の中にあるより複雑でポジティブな感性を言語化出来る能力があるということだ。
楽な道を選んでたら成長は出来ない。
まあしかし……需要は単純な方を選びがちで、色を識別なんてしていないし、中間の色に気づく人は少ない。
ある意味、今言った中間色という存在は商業においては邪魔になる感性かなと私は思っているし、そもそもの出版社もワンチャン考えていないような気がしてる。
偉い人がね。
というかエンタメ企業のほとんどの上の人は「これが流行っているからこれと同じのを作れ」という指示しか私は聞いた事がないので、実際クリエイターですらない人達で経済回っているわけですしね。
本当に任天堂みたいな天才集団か小規模で意見が通りやすいスタジオや会社じゃなきゃ感性劣化の侵食は防げないですね。
だから、結局の所最初に言った「気にするな」が私は小説界隈限定で正解だと思う。
どうしても気になるなら上の領域の認知を目指して、そして書く時はシンプルに考えるって切り替えるしかない。
でも気にしないのは難しいと思います。
私も人の事は言えない。
②★の増やし方を教えてほしい
ちょ、おま……それ一番お前が詳しいだろうが!
まあ良いか。
等々ちゃんと★が欲しいって事なのか。
こればっかりは技術じゃなくて需要だから、不正とDM直接営業をかける方法以外の話なら流行っている物を書く以外の方法は難しいとしか言えないよな……
私だってそんな方法あるなら知りたい。
あくまで私はコミュ障で人を集めるカリスマ性はないし、努力マンの方の人間なので革新的な何かは言えません。
★の増やし方はわかりません。
一応、カクヨムコンの大賞作品は読むようにしているので、私が読み、そしてその作者のインタビューの内容を読んだ上で2つ共通点がある気がしている。
・読者需要過多の要素をジャンルに取り込みをいくつも書く。
・読ませる為の技術の向上。
要は市場調査とチャレンジを死ぬ程重ねる。
そして、読みやすく読まされる内容と文章であること。
この2つ。
最初に話したアイディアだが、しっかり需要のある要素を考え、沢山チャレンジする事はだいたいの受賞者はやってる。
1つの自作品に固着している人はいなかった。新たな作品でチャレンジを行っている。
そして、意外なのは皆に面白いと思わせるものではないこと。
とにかく、読みやすさと読まされる感覚の優先度が高い。
そこが重要な気がします。
その要素が積み重ねて書籍化の道へ到達している人が多い。
そうじゃない人もいたかもしれないけど、努力でたどり着いた人達はそんな感じだった。
あと運要素も強いからこれは仕方ない。
万人受け(読みやすい)でかつ尖った設定で、キャラクターに個性がある事が前提。
そして、ジャンルは「異ファン」「現ファン」「ラブコメ」「キャラ部門」「エンタメ」は前半が面白い逃げ先行型の作品が強い。
更に「恋愛」「ホラー」はスタートダッシュがそこそこ良い状態で構成がしっかりしてる先行差し追い込み型が前回は強い。
自分の作品構成でどの型に該当するのか。
また、ジャンルと自分のスタイルが違う場合は書き方を変えられるか。
もしくは、自分の苦手分野を補える程パワーで補えるかが自分の創作の馬に聞くしかない。
★と関係ない話だけど、結局多くのワナビ的な人達の到達は書籍化だとしたら今のところ私が見えている道のりはこうなんじゃないかなと思っている。
自分を高めて、結果★を増やすやり方しかわからない。
でも最初は辛いけど自分の能力を高める事は、長く続ける事において息を吸って吐くようにレベルの高い土台から毎回スタート出来る。
今の彼の実力で、現在★180ぐらいイケてるのだから、本気でやれば★1000レベルの人にはなれるんじゃないかな?
間違いなく、私よりも★爆君の方が評価されやすいカリスマ性と好かれる共感性を持っている。
サイコサスペンスサイエンスフィクションのSSSFが好きでどうにか人に読まれるように努力してる私よりも、百合か恋愛が好きな人の方が絶対受ける。
そもそものスタート位置が違うのだから、私はそれこそ自分を磨く努力をしてほしい。
★は成果であって成長の証ではない。
最近の成果だけがほしい人みたな行動はもったいない。
人生長いんだから、努力して練習して反省して1段ずつ上がる方法は知っておいたほうが良い。
よく天才は階段を何段も飛んで進むと言われるけど、それは浅い。マジで浅い。
天才の先の超越者は、また同じ階段を凄い勢いで1段ずつ登り返してくる。
練習と反省と反復量の次元が違うのだ。
★は後からでも増やせる。
とりあえず頑張って完結させろ★爆!
★もそれでちょっとは増えるぞ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます