「季節の扉」

 優しく降り続いた雨は

 君の足あとを消していった


 雨上がりの空が高く見えるのは

 君が少し大きくなったからかな


 あどけなさの残る横顔も

 今では少し逞しく見えるから


 さあ 扉を開こう

 つぎの季節へと歩き出そう


 いつか夢見た

 大人の君に近づけるように



 流れ星にこめた

 大切なねがいごと


 いっぱいの笑顔と少しの涙は

 きっと君を大人にしてくれる


 夏が君にくれた宿題は

 思い出のカバンに詰め込んで


 ほら 新しい日々

 大人の気持ちで迎えよう


 つぎの季節も

 素敵な君に出会えるように

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