「10月4日の雨」

 「ずっと一緒にいようね」と

 誓い合った君の姿は

 言葉と裏腹に消えていった


 優しさが君を傷つけたの?

 今はもうわからないけれど…


 10月4日の雨が僕を打つ

 10月4日の雨が僕に降り注ぐ



 「これからもよろしく」と

 くすぐったく笑い合った部屋に

 二人の面影はもうなくて


 小さなあやまちの傷跡さえ愛おしい

 いつか哀しみが二人の手を引き離したの?


 10月4日の雨が僕に降る

 10月4日の雨が僕を包み込む


 いつか君が思い出の中に僕を見つけたら

 きっと笑って手を振ると約束するよ


 10月4日の雨が僕を打つ

 10月4日の雨が僕に降り注ぐ


 いつかやむ雨と知っていても

 今はこの雨に打たれていたい


 今だけは……

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