一〇〇〇日/一〇〇分率

君足巳足@kimiterary

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 姫路という姓のこと、ずっと似合わないって思ってた。思ってた、なんてはるか過去のように言ったけど、その期間はといえば人生の大半以上にあたる。そしてパーセンテージの出しやすいことにこちらはぴったりハタチの身。じゃあへの自認を改めてからは――改めるとそう決意してからはどのくらいかといえば、まだ一年足らず。人生の95%以上をひっくり返そうなどと決意するにあたっての、語るもわたしが勝手に涙、聞いたおまえを無理やり涙の数百万字の日記帳はここで紐解くつもりもないけど、というか頭の中にしかないけど、そんなものは、まさか実在しないけども――「決意」の中身だけは書いておかなければならない。


 結論から言うと、わたしは「姫」になることにした。

 理由も添えておくと、「姫」に弄ばれたからである。


 わたしを弄んだのことはもはや思い出す必要がない――なぜならもうわたしが「姫」の自認を納得するまで、散々隅々分析をして、表も裏も百分の百、すっかりさっぱりひっくり返してしまい、なので思い出すまでもなく百聞は一見でしかなく、鏡を見ればそれだけで済んでしまうのだから――のだけど、それでもわたしにはまだ、足りていないことがある。いいや? 姫として不足はないとの自負はあるけど? でも、ただ、たとえば我ながらめちゃくちゃいいデッキが組めているとは思っているとして、その強さも凶悪さも身をもってよく知っているとして、それでもいかんせん、一人回ししかしてませーんでは格好がつかないもので、つまるところは実戦――もとい実践は、あるいは実験が、実体験が、足りていないというところは認めざるを得ないのかもしれない。


 というわけで、そうと決まればやることは単純、百分率ならぬ百人斬り、辻斬りの日々の始まり始まり。日記もつけていかなくちゃ。ご察しの通り、これがそれだよ。

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