一〇〇〇日/一〇〇分率
君足巳足@kimiterary
૮(ྀི • ༝ •̥` )ྀིა
姫路という姓のこと、ずっと似合わないって思ってた。思ってた、なんてはるか過去のように言ったけど、その期間はといえば人生の大半以上にあたる。そしてパーセンテージの出しやすいことにこちらはぴったりハタチの身。じゃあ姓への自認を改めてからは――改めるとそう決意してからはどのくらいかといえば、まだ一年足らず。人生の95%以上をひっくり返そうなどと決意するにあたっての、語るもわたしが勝手に涙、聞いたおまえを無理やり涙の数百万字の日記帳はここで紐解くつもりもないけど、というか頭の中にしかないけど、そんなものは、まさか実在しないけども――「決意」の中身だけは書いておかなければならない。
結論から言うと、わたしは「姫」になることにした。
理由も添えておくと、「姫」に弄ばれたからである。
わたしを弄んだあのひとのことはもはや思い出す必要がない――なぜならもうわたしが「姫」の自認を納得するまで、散々隅々分析をして、表も裏も百分の百、すっかりさっぱりひっくり返してしまい、なので思い出すまでもなく百聞は一見でしかなく、鏡を見ればそれだけで済んでしまうのだから――のだけど、それでもわたしにはまだ、足りていないことがある。いいや? 姫として不足はないとの自負はあるけど? でも、ただ、たとえば我ながらめちゃくちゃいいデッキが組めているとは思っているとして、その強さも凶悪さも身をもってよく知っているとして、それでもいかんせん、一人回ししかしてませーんでは格好がつかないもので、つまるところは実戦――もとい実践は、あるいは実験が、実体験が、足りていないというところは認めざるを得ないのかもしれない。
というわけで、そうと決まればやることは単純、百分率ならぬ百人斬り、辻斬りの日々の始まり始まり。日記もつけていかなくちゃ。ご察しの通り、これがそれだよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます