第76話 一方その頃。ひるねを見守る者たち
竜宮城の客間のベットですやすやと眠るひるね。それを見守るのはかえるの王子さまと、ネズミちゃんことひるねの非常食。サメネコの2匹も眠りについた。
「すぴーすぴー」
「良く寝てるゲコ」
「チュウ!」
『一定時間飲食を摂取しなかった為、カロリーが減少します』
数十分後
「すぴー」
「異常なし」
「チュウ!!」
ネズミちゃんはしっかりと敬礼をした後、物陰に隠れた。かえるの王子さまは深淵に潜り隠れる。
『カロリーが400以下になった為、全ステータス(HP・MP以外)が1/10になりました。早急にカロリーを接種して下さい。』
通知アナウンスが流れているが、そんな事は気にも止めずに眠り続けるひるね。
それからまた数十分後。カロリーが底をついた。
『カロリーが0になりました。特殊状態異常:【飢餓】になりました。カロリーを摂取するまで、毎秒HPが100減ります。歩行が出来なくなりました。呼吸が出来辛くなります。パッシブスキル:【夢遊病:悪夢《ナイトメア》】の効果で【飢餓】を無効化しました。カロリーが0の為、特殊状態異常:【飢餓】になりました。パッシブスキル:【夢遊病:悪夢《ナイトメア》】の効果で【飢餓】を無効化しました。カロリーが0の為、特殊状態異常:【飢餓】になりました。パッシブスキル:【夢遊病:悪夢《ナイトメア》】の効果で【飢餓】を無効化しました。カロリーが0の為、特殊状態異常:【飢餓】になりました。パッシブスキル:【夢遊病:悪夢《ナイトメア》】の効果で【飢餓】を無効化しました。カロリーが0の為、特殊状態異常:【飢餓】になりました……約1時間30分後。カロリーが0の為、特殊状態異常:【飢餓】になりました。HPが0になりました。【輪廻転生】が発動されました。HPが満タンの状態で蘇生しました。カロリーが0の為、特殊状態異常:【飢餓】になりました。』
以後、ひるねが起きるまでループ。かえるの王子さまたちは、ひるねのスキルで存在している為、定期的に消えては召喚されるのをひるねの死と一緒に付き合わされた。
「これだけ死んでも起きないとは、さすが眠り姫ゲコ」
「ちゅうー」
ゲーム時間内で24時間が経過した時。違うアナウンスが流れた。
『初めて8回連続で寝ながら【餓死】するプレイヤーが現れました。称号【餓死よりも大事な事】を授与しました。効果:特殊npc
特殊装飾:【神に支えたお稲荷さんの尻尾】神力(×2)
【お供物】【お稲荷さんのお世話】【神尻尾】装備スキル
【お供物】
効果:
【お稲荷さんのお世話】
効果:特殊状態異常:【飢餓】になった際に、MPを500消費され、目の前にお稲荷さんが2つと、小さなお狐様が現れ、食べれない状態の場合、強制的に口に入れられる。1つ辺り、カロリーを500回復する。
【神尻尾】
効果:尻尾が1本増える。元からもし尻尾がある場合は、全てがもふもふの狐尻尾になる。神力が1,000事に1本増え。最大9本。
この装備は、装飾枠を使用せず。引き抜く事も出来なくなり身体の一部となる。
「すぴー」
「ちゅちゅう?!」
「尻尾が変わったゲコ?」
ひるねを眺めていた2匹はびっくりする。そして目の前に1匹の手乗りサイズのお狐様が現れた。そのお狐様は何故か割烹着を着ていた。そして手には出来立てのお稲荷さんが。
「コン!」
「チュウ?!」
「君も眠り姫と関わりが?ゲコ」
「コン!」
お狐様にびっくりしたネズミちゃんは、柱の隅まで全力疾走していった。
尋ねられたお狐様は、胸を張りながらひるねの口を神通力でこじ開け、其処にそっとお稲荷さんを起き、閉める。するとひるねはもぐもぐと口が動きそれを飲み込んだ。それを確認するともう一つのお稲荷さんもお口にinする。それもひるねは平らげ、お狐様は額の汗を拭う。
「コン〜」
「なるほど。眠り姫にご飯を食べさせるお狐様なんだね。君は」
「コン!」
お狐様はそうだ!っと胸にポンっと手を当てると、そのままお辞儀して煙と共に消えて行った。
『カロリーを1,000接種しました。特殊状態異常:【飢餓】が解除されました。』
ひるねはまだまだ眠るのであった。
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