第157話 マイダンジョン拡張に向けて
拠点に戻りダンジョンにル○バを放った。
『モンスターを確認しました。解析を始めます』
お、なんだなんだ。ダンジョンが喋ったぞ?
『解析完了。ダンジョンモンスターとして登録出来ます』
「どういう事?」
『ダンジョンコアのレベルが上がりました。モンスターを配置出来ます』
目の前にウインドが開きメカスライム・スライム・コボルト・ケットシー・鼬が白い文字で、オーク・レディオーガ・ハーフエンジェル・カラス天狗・ドラゴン・九尾の狐が灰色の文字で表記される。
多分、現時点で召喚できるのとできないので別れているのだろう。
ポイントだといいのだが、レベルだと無理だろう。このダンジョンは最大でも2階層で打ち止めだから・・・
取り敢えず第1階層にル○バを放つ。
道のようなものに沿ってダンジョンが草とともに食べられていく。
道のようなものが道になっていくのはダンジョンの中の人の意思だろうか。
ちなみにただのスライムだとこういうことは起きない。スライムだと目的のものを体内に取り込んで溶かすのでダンジョンを溶かさない。つまりダンジョンを整地することはないのだ。
「上手くいけば鉱物が採掘出来るというのは大きいよね」
最低でも鉄が手に入るというのはいいことだ。
『メカスライムが居なくても鉱物は生成出来ますが』
ダンジョンが指摘する。
「マジ?」
『はい。お望みでしたら第1階層から・・・今は鉄までですが』
なんと・・・佐渡の金山ダンジョンや石見の銀山ダンジョンのようにこのダンジョンでも鉱物が採掘出来るのか?
『魔素が溜まれば宝石やファンタジー金属も可能です。ただ見本が必要ですが・・・』
なるほど・・・金や白金なんかも元がないと作れないと・・・でも鉱物は標本とかなら手頃な値段で手に入るから夢が広がる。
「第2階層は鉱山ダンジョンというのもいいかもしれないね」
『第2階層の造成を開始しますか?』
問われて考える。
「何もないダンジョンというのは出来る?」
『壁などあとから追加すれば良いのです』
ダンジョンが気軽に提案する。
まぁそれもそうか・・・
「床に鉱物の採掘出来るだけのダンジョンとか出来る?」
『出来ます』
「じゃあそんな感じで第2階層をよろしく」
『了解です』
ダンジョン的な何かがダンジョンを作りだしたのでマイダンジョンを出る。
「ネット通販で宝石や鉱物の標本を手に入れるか・・・」
宝石や鉱物の標本は簡単に手に入った。金や白金。ダイヤモンドも屑石なら安く手に入った。
「純度は別にして大きさはどのくらいになる?」
標本のダイヤモンドを片手に尋ねる。
『今は5カラットですね』
カラットとは宝石や金の単位で、フランス語だかイタリア語が元になったイナゴマメの重さが起源とされる昔からある単位だ。
現在は1907年のメートル条約によって0.2グラムで統一されている。
「1グラム・・・か」
ダンジョン産の宝石だが、装飾品としての価値は当然高いのだが、開拓者にはそれ以上の価値があった。
例えばルビーだと火の魔法の補助をサファイアなら水の魔法をエメラルドなら空気の魔法を補助してくれる。
ダイヤモンドは全般的に引き上げてくれる。
「ダイヤモンド以外はどう?」
『水晶が最大で100カラットです』
こちらは杖用だね。
「鉱物は適当に生成してある程度採掘出来るようになったら教えて」
『了解です』
「さて、第1階層なんだけど・・・」
今の住人はコボルトのポチとオークのデュロックが居るだけだ。
だが、そろそろ数が欲しい。一人で管理するには広いんだよね。
「という訳で」
J隊の異世界駐屯地がモノ珍しいと近くに引っ越してきた緑色の髪のエルフのお姉さんことシーリスさんに会っていた。
「ダンジョン的なものを持っているのですが、そこに移住しませんか?」
「え?なに?」
いきなり切り出され目を白黒させるシーリスさん。
実は異世界の扉のレベルが上がったからなのか、異世界の扉からマイダンジョン。マイダンジョンから異次元の扉ならクランメンバーでなくても通れることが解った。
まぁ他人のテイムモンスターであるコボルトのポチが自由に異世界に行っているので気付いたんだけどね。
「マカハドマのダンジョンはご存知ですか?」
「えぇまぁ・・・」
「あんな感じのダンジョンです。あぁ、スライムみたいなのがいますが、無害です」
危険がないことをピーアールをする。
「今なら家ぐらい用意します」
「まぁ、お試しでーカ月ぐらいお世話になります」
シーリスさんが苦笑いしながら答えた。
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