息をしたい

水野スイ

息をして

ここ一年、あまり小説を描くことがなくなって、なんだか少し寂しくなってきた。




大学生になって、恋をして、悩んで、考えて、今までの自分が想像もできなかった感情を味わい、その表現を形にするということを、小説で行うという事を避けてきたような気がしてならない。




全くもって、恋をすることは麻薬であり、中毒になり、呪いにもなってしまう。しかし儚い、尊いものだということを伝えたい。


全く同じものが、この世に存在する。




「瞬間」である。




恋をした瞬間、愛になる瞬間、嫌いになる瞬間、好きになる瞬間。そういうものは、二度と戻らないが、いつまでも脳裏に焼き付いて離れないものだ。




おそらく、瞬間において私たちは息をしていない。


あまりの瞬間の衝撃に、息をしているヒマなどない。あるはずがない。




しかし思い出すことは出来る。思い出し、ゆっくりと深呼吸をする。


朝日を見ながらなんていかがだろう。


午前四時の、あの薄暗くも、朝雲への期待を、忘れずにいられる時間帯に。


それはきっと、昼頃になれば、無くなってしまう瞬間だから。




瞬間は永遠に戻らない時間。


瞬間は二度と頭から離れないとき。


追いつこうにも追いつけない。


私は今年も、いつまでも芸術に耳を傾けていたい。


またどこかでお会いするかもしれない。


そのときはどうか、よろしく。


Twitterを貼っておく。 https://x.com/onakasuita667?s=20


よろしく。


じゃあね。

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