第36話 裏切りの忍者、首を持ってくる

 裏切りの忍者はどうやら本当に裏切ったようだ。


 なんと徳川家康の首を持ってきた。


 あまりの出来事にボクと一条さんと伊達政宗さん、絶句。


 忍者は意気揚々と声高々にボクの前に徳川家康の首を差し出した。


「ソラ様、徳川家康の首を持ってきました!」

「えぇ……」

「お前正気か?」

「主人裏切っちゃう? 簡単に裏切っちゃう?」


 ボクも伊達政宗さんも一条さんも忍者の行動には納得いかない。


 たしかにちょんまげをしてるオッサンの首だが、ボクはまだ信じる事が出来なかった。


「それ、本当に徳川家康の首なの?」


「…………」


 忍者は演技が上手なのか、本当っぽい空気感を出していた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る