RAGNAROK ~あれ、これでいいのか?~ 最強クランはリアルでもゲームでも無双します。

紫宮めい

第1話 RAGNAROK

 全世界ではやりに流行っている世界的ゲーム【RAGNAROK】はVR型のオンラインPVP&RPGゲームだ。


 もちろん俺もそのRAGNAROKをやっている。


 こう見えても俺はこのゲームの上位ランカークランである【プラノス=アイリス】のリーダーなんだ!


 「みんな今日集まってもらったのはほかでもない」


 アイリス……計60人からなる最大の組織のリーダーである俺は一声あげるとほかの者がざわつく。


 「今日でこのアイリスを閉じようと思う」


 「え?」


 60人のうち一人のプレイヤーが声を出す。


 「リーダーなんで閉じるんですか!?」


 「俺もそろそろ仕事をしないといけない。そして俺はこのクランが大好きだ。確かに誰かに権限を渡す考えもしたが……。やっぱりこの60人全員がいないとこのアイリスは続かないと思う」


 俺はそれだけを口から放ちそのままログアウトした。


 「もうこのゲームやめるし……最後に今きてるこのくじ引きガチャっていうのやるか……」


 俺は最後の運勢をはかるべくガチャを引く。


 いつものガチャ画面ではなく、特別仕様のガチャ画面に移り運勢をはかる……。


 「え……。なんだこれ……」


 ものすごい青色の光に体はつつまれる。


 俺は何時間たったか分からなかったがふと目を覚ます。


 目の前に広がる光景はいつもゲームのなかで見ていた玉座がある空間の一角だった。


 そして玉座の前には数体のメイドが膝をついていた。


 ひとまず現状を知るべく俺はリーダーにしか使えないクランの設定ボードをステータスから広げた。


 「さっきまでいたはずの60人が全員オフラインしかも最終時間が365日前?」


 異変に気付いた。


 「お前らついてこい」


 俺は一旦メイドに命令をする。


 「仰せのままに」


 そうだ、これは夢だ。俺がコマンドを出していないのについてくるはずが無いんだよ。声で反応するアプデでも入ったのか?


 「守り人はどこにいる?」


 「はい、私から言います。ただいま入り口から天魔の間までの守り人様たちは各地アイリスの付近を探索しています」


 「もしかしてここでも異変が起きてたのか?」


 「もうす通りです」


 「分かった、ひとまず守り人を第四の間に呼んできてくれないか?」


 「仰せのままに……」


 数人のメイドはせっせと玉座の間を出ていった。


 一体この現象はなんなんだ。


 メイドらもNPCではなく一人の生き物として俺には感じた。感情が一人一人俺の目には写った。とりあえず時間まで暇潰しをしておくか……。


 設定で見たのだがログアウトもできなくなっていた。お問い合わせコールにも連絡を入れたが反応なし。


 かつてのクランメンバーにダイレクトメッセージで連絡を入れたが全員反応なし。


 時間になった。俺は誰よりも先に集合場所についていた。


 「モミジ様~お久しぶりです!!!」


 「やめなさいピエト……。こんにちはモミジ様」


 奥からものすごい速さで走ってきた二人のエルフは息一つ上げずに挨拶をした。


 「モミジ様~もしかしてあいつも来るんですか?」


 「あぁ」


 「お姉ちゃん……。あいつ怖いよ」


 「しずかにしときなさいまったく……」


 遊び疲れたのであろうピエトに俺は異次元空間ワームポケットからだした飲み物を差し出した。


 ピエトと姉のファレは少し驚いた表情を示しごくりと一気に飲んだ。


 「そんなに驚くことか?」


 「いいえ、以前より優しくなったなぁ~と思い」


 「今までの俺はそんなに怖かったのか?」


 「いいえ! けしてそんなことはないです!」


 そんなたわいもない話で盛り上がっていると大きな門がガガガと開き奥から残り5人が集合場所へ集まった。


――――――――――――――――――――


 本作品【RAGNAROK ~あれ、これでいいのか?~ 最強クランはリアルでもゲームでも無双します。】

の一話をよんでくださりありがとうございます。


 ラノベが好きで読んでいくうちに自分でも作りたいなと思い今回カクヨムで書かせていただきました。


 まだまだ至らない点がありますけど是非これからも目にしてもらえると嬉しいです!

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