美しい世界に恋をした

@ghfjgub

第1話 平凡な人生

「僕は平凡な人間だ。」


平凡な人間と言われたら何を考える?


例えば100点満点の数学と国語のテストがあったら両方とも50点を取る人間が平凡な人間だろうか?


僕はそれは平凡ではないと思った。


僕が思うほんとうの平凡は数学と国語のテストでどちらかが60点もう片方が50点を取る人の事だと思った。


本当に平凡なやつは得意不得意がある、だがその得意不得意は微々たる差の奴それこそが本当に何も無いやつだと思った。

天才は両方100点満点を取り、頭が悪いやつは低い点数を取る。


僕は天才は地頭が良いからだと地頭のせいにし、頭の悪いやつは点数が低いと心の中でバカにする。

僕は両者をバカにし自分の事を棚に上げる。


なぜなら自分に自信が無いからなのかもしれない。


何をしても「平凡な私に」。

そんな僕は何もかも非凡であるアニメに恋をした。

「綺麗だ」

アニメの中の空は現実の空の模写に過ぎないのにその空は僕が見ている空より遥かに綺麗に見える。


僕はまるで時間を忘れるようにのめり込んで行った。

学校へも行かなくなり親や、同級生からも心配され、連にも心配された。

だが何故だか目が離せなかった。


時間を費やしていくごとにこの気持ちが段々と膨れ上がってきた。

「こんなにも美しい世界があるのに僕はその世界に存在していない」


そして僕はある一つの願いを思うようになった。

「この世界に居たい」

その瞬間眩いひかりに包まれ次に気がついたのは見た事のない天井だった。


「あぅ」

ここは何処だ?


言葉が話せなくなっていた。


と、言うより僕は声帯が発達していない赤ちゃんになっていた。














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