オレたちうつけもの族
羽弦トリス
第1話初恋の人
僕も少年期があった。
密かに好きな女の子がいた。名前はメグミちゃん(仮)。
メグミちゃんは、頭が良くそして、かわいい。
才色兼備とはこのメグミちゃんの事だろう。
メグミちゃんには好きな男子がいて、2番目に僕の事が好きなんだと、言う事を知った。
だが、生来のはにかみ屋なので、声は掛けられなかった。
小学校が終ると、メグミちゃんは町立の中学校では無く、頭の良い市立中学校に進学した。
それから、数年、会うことが無かったが、コンビニでバイトしていたら、メグミちゃんがやってきた。
めちゃくちゃキレイな女性に成長して、ちょっと話し掛けられたが、余りに緊張して、メグミちゃんが「今度、遊ぼうね」と、言うと、「かしこまりました。それがし、ビデオを持って来ます」と、何を言い出したのか訳が分からない。
だが、メグミちゃんにはかっこいい彼氏がいた。
ちんこの太さが、女性の手首くらいあると聴かされていたので、短小包茎の僕は落ち込んだ。
次に会ったのは成人式の時。
もう、大人の女性になっていた。僕なんかまだ、ドラえもんやちびまる子ちゃんを見ていたのだが。
それから、間もなく僕は名古屋に出てきた。
風の噂では、メグミちゃんはバツ2らしい。3人目の旦那さんとも危ういらしい。
そりゃそうだ。あんだけ、キレイな女性だ。男は、たくさんいるのだろう。
頭の良い市立高校を卒業して、英語の短大をでたメグミちゃんは、弟の話しによると、パチンコ屋の景品カウンターで会ったと言う。
エリート街道を進みパチンコ屋の景品カウンターの女性とは何があったのか?。
その頃僕は、正社員として貿易関連の職に付いていた。
メグミちゃんは、結婚が早すぎたのであろうか?
若くして結婚しても、それが悪い事じゃない。
もう一度、メグミちゃんと会って話しがしたい。
僕は、頭が良くてキレイな女性は苦手。
その点から言えば、うちの嫁さんは最高。だから、知り合って18年、結婚して15年になるのだ。
もう、二度と会えない同級生もいるだろうが、オバサンになったメグミちゃんと会って、少年期、好きでした!と、言いたい。
LINE交換くらいはしたいな。下心はない。だって、メグミちゃんはデカい人しか興味が無いんだから。
僕の刀はタケミツでござる。
会いたいなぁ〜
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