『葬送のフリーレン』時代設定と歴史を考察する
ケイティBr
ドイツ語ってカッコいいよね(主観です)
はい。どうもケイティBrです。
今回は、TVアニメで大人気放送中の葬送のフリーレンの時代考察をしていこうと思います。
まずは基本のキャラクターの名前から考察
葬送のフリーレンは、主要キャラクターたちがドイツ語で名付けられてる事から現在のドイツ地方の物語である事が察せられます。
ですが、それは物語の構造の一層でしかなく、下層にもっと濃い設定が隠されています。
フリーレン達が生きるのは、本当はどういう時代なのか?
の考察に移る前に一旦、キャラクター名がドイツ語で名付けられてる事について記しておきます。
魔法使いフリーレン=frieren(凍ってる)
勇者ヒンメル=Himmel(天・空)
僧侶ハイター=heiter(朗らか)
戦士アイゼン=Eisen(鉄)
魔法使いフェルン=fern(遠い)
戦士シュタルク=stark(強い)
僧侶ザイン=Sein(存在)
人類魔法の開祖フランメ=Flamme(炎)
大魔法使いゼーリエ=Serie(続く・連続)
魔族クヴァール=Qual(苦痛)
など……
これらの名前の傾向から物語の舞台がドイツ地方が下地になってる事が察せられます。
しかし、葬送のフリーレンはドイツと名乗り始めたドイツ帝国そのものだとすると違和感があります。
※1871年から1918年まで続いた帝政ドイツ
葬送のフリーレンの世界観としては近代的すぎますね。
1871年は日本で言うと明治4年で、電気・電話・郵便・鉄道がすでにありますし。
帝政ドイツが独立前に戦っていた相手はフランスです。
フランス=魔族だとするとフランスはドイツから見て北(魔王城は北)ではなく、西側にありますし。
フランスは滅亡しておらず、今も国として健在です。
なので、ドイツ帝国の時代設定は葬送のフリーレンの世界とは位置しか合っていないのか?
と考えるのは早計です。
それは、登場人物が語ってくれています。
フリーレン『魔族とは話が通じない』
ドイツで話が通じない民と言うのは誰を表すかと言うと……それはドイツ人の主たる民族、ゲルマン民族自身です。
元々、ドイツがある地方にはケルト民族が暮らしていました。
そのケルト民族からすると、東側のある地点を超えると言葉が通じない相手。
それがゲルマン民族です。
歴史上の符号として
言葉が通じない民族=ゲルマン民族→のちのドイツ人
となるので、歴史の符号でみると言葉が通じてないのはドイツ語を扱う人類となります。
おかしいじゃないか!
言葉が通じてないのは魔族だろ?
と思われるかもしれませんが、それはお互い様です。
ケルト民族=魔族からしても、ゲルマン民族=フリーレン達の言ってることは理解出来ません。
互いの民族は相容れない存在なのです。
このように史実と合わせると葬送のフリーレンの作中で語られてない歴史が察せられます。
■舞台はフランク王国の時代設定説
ことの始まりは、ケルト民族=魔族が住む土地に侵略者ゲルマン民族の王=女神が大移動を開始を指揮します。
4世紀後半から始まったゲルマン民族=人類の大移動は、結果としてケルト民族=魔族を追いやり、西ローマ帝国を滅亡させます。
その後、フランク王国が成立されて初代皇帝シャルルマーニュ=女神が即位します。
故郷を追われたケルト民族=魔族は、口伝により自身の宗教と神様、そして魔法を継承する文化だったため、『話が通じない』ゲルマン民族=人類は、彼らの魔法を理解できません。
ゲルマン民族の王=女神は書物に魔法を書き記す事でその魔法を他の者が使える様にしました。
しかし、その魔法は王権=女神を信ずる者だけが扱える魔法です。
だれしもが使えるわけではありません。
進歩せず行き詰まった魔法技術の停滞は(恐らく)1000年続きました。
しかし、その技術に革命を起こす者が現れます。
それが人類魔法の開祖フランメです。
彼女は、魔法体系を理論化し神様を信じなくとも魔法を扱える第3の系統を創りました。
それは現代科学のように魔法を再現し、人類から信仰と言う影響力を減らすことに成功しました。
そのため、現在の女神は力を弱めており表舞台には出てきません。
これがフランメが行った技術革新と神を零落させし偉業です。
この事により
女神=ゲルマン民族=侵略者シャルルマーニュ
魔族=ケルト民族=故郷を追われた民族
と言う図式が成り立ち
魔族が、人間を襲うのは故郷を取り戻したいと言う考えからくる物であると言えます。
葬送のフリーレンの世界では、少なくとも1000年以上、恐らく2000年前にゲルマン民族大移動を開始しており、現在も帝国を名乗っている事からまだ侵略を続けている事が察せられます。
※2000年と言うのは、ユダヤ人が聖地を取り戻す期間と符号が合うので切がよく可能性は高いです。
魔王が住まう場所はドイツ地方の北にあると言う事から恐らく、現在のスウェーデン地方です。
ケルト民族も北に追いやられて行った歴史から符号が合います。
さらに仮説
女神が『勇者の剣』を『侵略者の剣』として作ったとすると、ケルト民族=魔族を根絶やしにする強固な意思がないと剣が抜けない持ち主の意思を試す剣である。
侵略者として魔族を根絶やしにするつもりがないヒンメルが抜けなかったのは無理もありません。
と言うより、現代に産まれた者は歴史を知らないので『勇者の剣』=『侵略者の剣』を抜ける人物は居ないのでは無いのでしょうか。
では、ケルト民族=魔族を追いやる事に成功した女神が何を恐れてるのかと言うと
フランク王国は、狂王ルートヴィヒ2世の時代に分裂してしまいます。
この狂王の誕生を恐れているのだと察せられます。
葬送のフリーレンで、ケルト民族の王=魔王が死んでおり、別のラスボスが現れるとしたら狂王ルートヴィヒ2世でしょう。
それは、身内の中からかも知れませんし、魔族側からかもしれません。
その様な事に思いを馳せながら
今後の物語の展開に期待しましょう!
お読みいただきありがとうございました!
■おまけ考察
1ゼーリエが魔王を殺せなかった理由
ゼーリエは自身が侵略者だと理解しているので、他民族であるケルト民族=魔族を根絶やしにするのは反対している。
しかし、自身が皇帝シャルルマーニュ=女神に連なる王族の一員だから、表立って反対は出来ないので演技をしている。
※弟子のフランメもゼーリエが戦闘狂だと勘違いする様な役者っぷりである
つまり、ゼーリエは底抜けのお人好しで、傲慢で生意気な態度はハッタリ。
下手したら魔族を殺した事がない。
圧倒的な強さがあれば、相手を殺さない手加減が出来るから、誰も殺さないために最強になったと考えられる。
2英雄クラフトは何者か?
英雄クラフトは、ゲルマン民族大移動の先頭に立ってケルト民族=魔族を殺しまくった王族に連なる者。
現在も女神を信仰していて勇者の剣の本来の目的を知っている事から、彼は『勇者の剣』=『侵略者の剣』が扱える可能性がある。
※銅像として残されていたクラフトは剣を扱う戦士だったので辻褄が合う
フリーレンに対して言った『フリーレン、前は何をしていたんた?』『俺達はエルフだからな』
※セリフがうろ覚え※
それぞれ
ゲルマン民族大移動の時はケルト民族=魔族を殺して土地を奪ったか?
俺達は王族に連なる者だからな
と察せられる。
また、クラフトはドイツ語では刀。
クラフトをカタカナで英語読みにすると物を作ると言う意味がある。
彼は、フランク王国の基礎をケルト民族=魔族の血で塗られた剣で築いたのでとても皮肉なネーミングである。
さらに、クラフトの功績は人々から忘れ去られ
今住んでる土地は、ケルト民族=魔族の物だった事を皆知らない(臭いものには蓋をした)。
だから彼は忘れ去られた英雄となった。
3ドワーフのフォル爺さんのセリフは全て事実
『ついに魔王を倒しに行くのか』
↓
魔王が実は死んでない。
or
フランク王国説を元に考えると本当の魔王は、狂王ルートヴィヒ2世
歴史の強制力により、魔王の手でフランク王国は必ず分裂する。
フォル爺さんは
フリーレンに国の分裂を止められるのか?
と問うている。
『儂はもう思い出せない。顔も声も眼差しも』
↓
どんなに愛した作品であろうと、老いればいずれその作品の事を忘れてしまう
と言う作者のメタ発言
実際に、葬送のフリーレンを読んでる友人にこの話しをしたら彼はフォル爺さんの事を覚えてなかった。
4フリーレン『たった〇〇年か』
事あるごとにフリーレンが言っているこのセリフは、魔族にも当てはまる。
彼らにとっては祖国の土地を奪われたのは、1000年だろうと2000年前だろうと、つい最近の出来事なのだ。
その上、人間は祖国を奪った事を覚えていない。
だから人間と『魔族は話が通じない』
――――
以上、おまけとなります!!
ここまで長々とありがとうございました!
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『葬送のフリーレン』時代設定と歴史を考察する ケイティBr @kaisetakahiro
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