第61話 エルフ
「おばちゃん。これ使って料理して!」
「あら、メリー。急になんだい?」
「これ、かなり美味しい卵みたいなんだ!」
「これは…市場に出回ってる物より遥かに高級だねぇ。いいよとびっきりの料理作ってやるよ。」
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「「「「「「おおー!」」」」」」
目の前には卵焼きやスクランブルエッグといった卵料理が並べられている。
「んじゃ皆食べよう!」
「「「「「「いただきまーす。」」」」」」
ふぅ。食べ終わった。
さて、ちょっと外でよう。
冷たい夜風が頬を撫でる。
何故俺が急に外に出たのかというと、
「出てこい。」
そう言い放つ。どうやら出てくる気はない様だ。
ならいい。一々監視されているのは不愉快なのだ。
アスカさんは俺の事を監視しているがそれは許容している。
今回の奴らは種族がエルフの様だ。
俺は手を振りかざし監視役がいる方向に向かって木魔法を使用する。
勿論森に害が出ない様に初級魔法の「リーフ・カッター」を使用する。
火魔法なんか使っちゃったらここら辺焼き野原になっちゃうし。
シュン!
木々を移動する音が聞こえる。その音は遠ざかっている様だ。逃げる気かーい。
「時間停止」発動。
よし、とっとと終わらせよう。
一瞬で監視エルフの目の前に現れ「時間停止」を解除。
「うわ!?!?」
これには流石に驚いた様で木から落ちた。
魔力で縄を作り縛り付ける。
後二人。
その後はまぁ流れ作業で。
呆気なく三人捕まえた。
「はい。なんで貴方達は俺の事を監視していたんですか?」
正直言って俺はエルフの国とかに対して嫌悪感がある。
レク達の事を追い出したからだ。
スキル主義っていうのも嫌だしね。
「我々は情報など吐かない!」
「いえ、その必要はないわ。」
背後から一人のエルフが歩み寄ってくる。
「あれ?レク。」
「メリー。こいつらは王宮直属の密偵達よ。
多分だけど女王に命令されて監視していたのよ。」
エルフの女王ね。
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