第51話 これからの目標
あれから皆とご飯を食べたりして楽しんだ。
そのまま寝た。
そうして朝起きる。
俺はベッドに寝転がりながら考える。
俺の不安な点というのは魔王達の事だ。
ずっと悩んでいるのだが、世の中にはあそこまで強い奴もいるのだ。
だが今のレク達のレベルは5000。普通に見れば
この世界では上位どころか最上位クラスなのだが魔王のレベルは30000だしその配下みたいな奴も20000近くだった。
あいつらが敵対するとは考えづらいけど、でもスキルもないレク達ではかなり厳しいのではないか。
いい武器も作れるかもだけど教える人もいないのだ。
という訳で考えたのが新しい食料の作成とレク達に対してのスキル付与だ。
スキルが後から人に与えられるのかは分かんないけど多分大丈夫だろう。
という訳で当面の目標はレク達の強化と武具作成の素材とか新しい食料の作成とかだ。
取り敢えずレク達のレベルをあげよう。俺と同じくらいまででいいだろうか。
『レク達のレベルを30000まで上昇させますか?』
ん?もしかしてOKって言うだけでレク達のレベルを上げれてしまうのか。
ならOK!
よし下に降りよう。
「メリー。私たちのレベルを上げたのってあなたよね。」
開口一番レクがそう聞いてくる。
「あ、そうなんだ。そのー実はさ。」
レクには話しておいた。魔王の事とか俺の心配事というか。
「成程、あの魔王と…で、私達の事が心配だからレベルをまた上げてくれたのね。」
レクが考え込んでいる。
「でも。メリー。一人で抱え込まないで。誰でもいいから相談してね。出来れば私に相談して欲しいのだけれど。」
「うん。分かった。今度からはレクに相談してからにするよ。」
「お願い。」
「ならえーと、武器とかってどうやって作ったりしてるか分かる?」
一応大体のイメージはつくのだが一応聞いておこう。
「そうね…エルフの国では鉱石を近くの鉱山などで採取してそれを鍛治系統のスキルを持った人や元々そういう方面に向いている人達が武器を作っていたわ。」
「うーむ。ということはフトとかに武器の製作を任せた方が良さそうかな。」
「呼んだ?」
イスの横からピョコっと出てきた。
ドワーフの女の子。
「おわ!フト?」
「フト、起きてきてたのね。」
「うん。なんだかマスターが私の事を呼んでいるような気がして。」
おおーなにその特殊能力。
「フトってさ道具の精錬とか出来る?」
ドワーフと言えば物作りだし、なんなら前炊飯器を作ってくれていたので手先とかは器用なんじゃないか?
「うん。勿論!でも素材とか色々作るための工房とかが無いから…」
うむ。手痛い問題だ。
「それさえなんとかすれば強い武器とか作れたりする?」
「マスターの望みとあれば!」
いい返事だ。
「レク、工房ってどんなやつだろう?王都に売ってるのでいいかな?」
王都に売ってる訳ないと思うけど。
「んー。そうね。溶鉱炉や鍛治台などは売っていると思うわ。」
溶鉱炉とか売っているのか。
なら
「レク、フト、一緒に王都に買いに行かない?」
「え」
「え」
何故か二人が固まってしまった。
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