第44話 サプライズ計画

「じゃあ取り敢えず家の中、案内するわね。」


「よろしく頼むよ。」





「それでここがナーロさんの寝室よ。」


「今まで見たどの家より豪華で美しいね。」


「そうね。彼は素晴らしいもの。」


「そうかい。いい家族を持ったね。メリーは」

メリーは何故か人を惹きつける様な魅力があるのだ。


ああいうのを「かりすま」とかいうのだろう。



「これで全部の家の紹介が終わったわ。」


「ありがとね。レクちゃん」


「これからが本題なのだけれど彼が帰ってくるのは一週間後なのよね?」


「そう言っていたよ。」


「なら彼にサプライズをしようと思っているの。」


「サプライズ?」


「そう。色々追って説明するわね。」



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メリーがグリフォナに行きすぐ後の事。


「ご主人様どこ行ったのー?」


「メリーはグリフォナに行ったのよ。」


「えーー!」


「でも、私達にはメリーがいない間にするべき事があるわよ。」

 


「するべき事?」



「そう。メリーにサプライズをする事よ。」



レクは計画を話し出す。


「まずこの一週間で色々素材を揃えてケーキや

たくさんの料理を作ってパーティーをするのよ。」


「ご主人様にサプライズ!いい案ね。」




「ええ。そうでしょ。」



「ならこれから準備開始ね。」




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「という訳で彼へのサプライズの準備をしていたの。」


「なるほどね。だからあの時あんな焦っていたんだね。」



「バレてしまったらサプライズの意味が無くなってしまうもの。」


「メリーは本当にいい家族を持ったね。」


「これからあなたも私達の家族になるんだから。」



「フフッ。そうだね。」





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