第42話 仲間入り

「メリーかい!?帰ってきてたんだね!」


「久しぶり、おばちゃん。」


アスター達と分かれ俺はおばちゃんの宿に帰ってきていた。


相変わらず閑古鳥が鳴いている様だ。


「王様に呼ばれた件は片付いたのかい?」


「うん。片付いたよ。」


「泊まっていくんだろ?お風呂入ってきてくれ。その間にご飯を作っていくよ。」


「ありがとう。」



お言葉に甘えよう。



■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

「出てきたかい。ほらご飯はもう用意出来てるよ。」


「いただきまーす。」


「やっぱり私は人に料理を振る舞うのが好きみたいだよ。」


「だから宿屋を経営してるんだね。」



「そうだよ。でもね客も来ないから多くの人に料理を振る舞えないんだよ。」



うーん。どうにかして叶えてやりたい。

かなりお世話になっているし。


そうだ!


「おばちゃん俺の家来ない?」


「なんだい、やらしいね。」


「そういう意味じゃなくて、俺の家で料理を振る舞ってほしいんだ。」


「どういう事だい。」




「俺家に同居人が沢山居てさ。その子達に料理を教えたりなんなら料理を作って欲しいんだ。」


是非来てほしい。

レクとか皆に任せてもいいけど。


「勿論おばちゃんが良かったらだけど。」



「そうだね。ならメリーの家にお邪魔させてもらおうかね。」


「そんなあっさり決めちゃっていいの?」


直ぐにOKが貰えるとは思っていなかったのだが。


「まぁこの店には特に思い入れもないしね。

それよりもあんたの家の方が何となくだけど楽しめそうな気がするんだ。」


「なら明日になったら出発でいい?」


「あぁ。分かったよ。」


これで家も更に賑やかになるかな。

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