13 VS四天王1
「
俺は自分の杖を召喚した。
オーソドックスな『魔法使いの杖』の形をした杖――。
「ふん、こっちの世界の人間はわざわざ杖を出さないと強い魔法を撃てないんだったな」
キーラが嘲笑する。
「ああ、お前たち異界人ほど器用じゃないんだ」
俺は杖を構えた。
魔力を高めていく。
――やれるか、あれを?
自問する。
『一周目』の世界において俺の切り札だった術式。
それを今の俺が使えるのか、どうか。
術式自体を『使用』することに問題はないはずだ。
俺は『一周目』の全盛期に比べれば、魔力はほとんどない。
だけど魔法技術そのものは全盛期を引き継いでいる。
だから、問題は――、
「切り札を使えるだけの魔力が、今の俺にあるかどうか……だ」
唇をかみしめる。
計算上はギリギリで足りるか、足りないか。
あとは賭けだ。
やってみなければ――なんともいえない。
「魔力最大解放――」
ごうっ……!
俺の全身から立ち上る魔力のオーラが一気に量を増す。
先日、異界の果実を食して増大させた魔力をすべて振り絞る。
「ほう!? こっちの世界の人間にしてはかなりの魔力だ!」
キーラが叫んだ。
「だが、その程度では俺の足元にも及ばんぞ……」
「ぐ……ぐぐぐ……ぎぎ……」
俺はさらに魔力を振り絞った。
全身がきしむようだ。
「よせよせ。魔力の放出にお前の体が耐えきれない。そのままなら自滅するぞ」
「だろうな」
俺はニヤリと笑った。
だから――。
「杖の力を借りる」
魔操杖を掲げる。
「
その、瞬間。
俺の杖がまばゆい光と共に、大きく姿を変えていく――。
***
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