7. ガムテープ

ガムテープ。


あの茶色い粘着テープ。


ガムテープは私にとって恐怖の対象であった。

中学生頃までは見ると少し固まった。


イタズラすることは日常茶飯事で色んなことに怒られたしなんで怒られてるか分からないことの方が多かった。


母は酔っている時に満面のそれは我が親ながら可愛い笑顔で私の頬をビンタし続ける夜もあった。


酔っている時の折檻に理由などない。


しかし、理由がある場合の折檻に笑顔などなくあるのは鬼の形相と冷たい声。

ガムテープ。


ガムテープは主に私の手足を縛り付けるためにあるものである。それ以外の使い方を知らなかった。


1度は両手両足をガムテープでグルグルにされ

風呂桶に放置された。


すごく怒られて「反省しなさい」と言われたけれど

怒られたショックで理由など忘れた。


気がついたら解放されていたが


後日、もう自分でトイレもいけるのに全裸にオムツを履かされ手足をガムテープで縛られ、食卓のテーブルに繋がれた。


犬の首輪とリードで。

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