元特殊部隊の俺が異世界転移した場合

Edf

第一章 異世界転移後10分でボス攻略した件

異世界転移、流れでエリアボス討伐の巻

「アテンションプリーズ、当機は間もなく成田国際空港へ到着いたします」


 やれやれようやく日本に到着か、母さんの墓参り以来だから彼此3年振りか〜


 家に着いたらすぐ大掃除しないといけないだろうな、なんだか早速億劫な気がしてきた


ーーブーンーー


 うおっと、エアポケットかな? かなり高度が落っこった感じがする

数分後、キャビンアテンダント達が何やら興奮してる様子、何かあったのかな?


「すいません、何かありましたか?」


「いえ、交信に乱れが出てまして到着にはもう少しお時間が掛かるかと、もう少々お待ちください」


 珍しいな、この辺で通信障害とか? とりあえず席に着いた俺はふと外の様子を伺う

すると何やら空を飛ぶシルエットが見えた


「なんだありゃ?」


 俺は自分で見た物が信じられなくて、一度目を擦ってもう一度見直す、あれどう見てもドラゴンに見えるんだが……


 自分で見てる光景が信じられず唖然としていたら、大きく口を開けたドラゴンがこちらに向けブレスを吐き出す、俺は思わず大きな声で叫ぶ


「全員伏せろーーー!!」


グワーーーン


 一瞬意識が飛んだ俺が正気を取り戻すと、其処は辺り一面地獄絵図の有り様だった


「なんだこれは……?!」


 周囲には沢山の焼け焦げた死体と穴の空いた機体の様子が目に入る、余りの事に絶句してしまったが、普段の訓練のせいか直ぐに正気を取り戻した俺は大声で周りに叫ぶ


「誰か意識のある人はいないか〜!」


 すると周囲から数人の声がする、生き残りがいたのだ

俺は周囲を確認し貨物室に向かう、今回依頼で持たされたパラシュートの件を思い出したのだ

パラシュートを貨物室で見つけすぐ装備する、数はまだ余裕がある


「全員パラシュートを装備するんだ、わからない人は此処に来てくれ」


「手伝います」


 先程のキャビンアテンダントの彼女だった


「助かる、既に機体が傾いている急いで準備しないと」


 俺と彼女は何人かの人間にパラシュートを装備させて細かい説明を伝え外の様子を伺いそのまま放り出す


「何をするだーーーー!」


 躊躇させる時間が惜しい、直ぐに全員を放り出すと残ったキャビンアテンダントと俺はほぼ同時に外に飛び出す、直後


 ドカーーン!!


 機体が爆発する、上空で錐揉み状態で吹き飛ばされるが何とか意識を残す、周囲を確認すると先程のキャビンアテンダントが意識がないまま落下して行くのが見える


「不味い」


 俺は急降下し彼女を抱えた、そのまま彼女のパラシュートを外し彼女を俺のベルトで固定、しっかり抱きしめるとそのまま落下していく、安全弁でパラシュートが開きそのまま地上にゆっくりと降りていく




 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 地上に降りた俺は彼女をそっと地面に下ろして周囲の様子を伺う、周りは荒野の用だ、何人か周囲で無事降りてるのを確認してホッとしたのも束の間


ドカーーーン!!


 地上に落下した機体がさっき以上の大爆発を起こしたようだ



【荒野の老王を討伐しました、パーティー全員にボーナスが支給されます】


【ーーエラー・エラー・ーーパーティー全員の再調整をおこないます】


 なんだコレはと思った瞬間余りの激痛に俺は意識を失うのであった

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