甘い夢の先に、私は何を見る?
@kyor3n777
第1話 眠りに落ちろ
「……っは!!」
私はベッドから飛び起きる。時計がやかましいほどなり、鳥も鳴いている。まずい。遅刻だ。
急いで制服を着て、階段をおりる。
母「結花ー?ご飯食べないのー?」
うるさいな。急いで返す。
「食べてる暇ないのー!!」
「行ってきまーす!!」
畳み掛けるように吐いた。
いつもなら安心できるような通学路も、安心出来ない。誰もいない道が余計焦らせる。
「遅れる〜!やばいやばい!!」
数分後……
学校が見えてきた。希望が見えた!しかし…
時間はギリギリだ。
足を早める。もうこの際入れればいい。私は死ぬ気で走った。
そして…
「着いたー!」
やった、たどり着いた、そう思った途端…
私は倒れた。
「……ん?」
目が覚めると、白い天井。明らかに教室では無い。するとすぐ…
「大丈夫?」
保健の先生だ。つまり私は…学校に入った後に倒れたのか…
「今日はもう帰ってゆっくり休みなさい…」
今日はもう…?何かがおかしくて、聞いた、
「今…何時ですか?」
「9時よ。」
どうやら、1時間近く寝ていたようだ。すると…
「結花!!」
聞き覚えのある声。顔を向けると、母の姿。
「あ、お迎えが来たようですね」
保健の先生の口がほころぶ。
「取り敢えず車乗って!帰るよ!」
力が入らない。
「ぁええ?!」
思わず声が出てしまった。しかし、実は保健の先生が支えてくれていたのだ。
「あ、ありがとうございます…」
車のシートに座る。時間は早く、30秒くらいの感覚で家に着いた。
そして、私はベッドに入った………
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