分厚い資料がある。(本当に分厚い資料だ)

「これを全部読んでおいてください。このお屋敷についてのことがすべて書いてあります。よろしいですね?」

「はい。わかりました」と(分厚い資料を見て)ひきつった笑顔で翠は言った。

「ではおやすみなさい。翠。今日はお疲れ様でした」そう言って(寝巻き姿の)碧は翠の部屋から出ていった。

 さてと、では読みますか。

 翠は小さな窓の近くにある木の机の上で碧から手渡された白湯家のお屋敷についての資料を読みはじめた。


 白湯のお屋敷についてのご説明


 お屋敷の見取り図(最初に見取り図があった)


 お屋敷は一階建ての大きな古い和風の建物で、中央にあるお屋敷に紅お嬢様の部屋と私たちお手伝いさんたちの(個室の)部屋がある。(翠の部屋は一番奥の部屋だった)

 そこから長い廊下を通って離れの建物があり、また近くには別邸と呼ばれている建物があった。

 庭には庭園があり、庭園には温室がありその中は紅お嬢様が育てている花が咲いている花園になっている。(花のお世話をているのは紫だけど)お屋敷の玄関先からはずっと遠くにある正門まで続いている白い土色の道がある。白湯のお屋敷の敷地はすべてぐるりと高い壁で囲われている。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る