「はぁ…」


 小さく、タバコを吸う。もちろん、高校生の僕には犯罪だが、そんなこと気にしない。気にしていたら、やってられない。


「はぁ.......またかい?冬至とうしくん。」


 おや、バレてしまった。まぁ、この人は大体お咎めなしだからいいか。


「また、タバコなんか吸って。人生真面目に生きなよ。」


 おっと、怒られてしまった。

 けれど、彼女も彼女で、タバコを取り出している。


「あなたも、吸ってるじゃないですか。」


「あはは、ほんとやめられないよね、これ。」




 ×+×+×+×+×




 そして、1日が終わり訓練の時間となった。

 ちなみに、僕はこのスモールという子に教えてもらっている。


「はぁ、やっぱり弱い。」


「う、傷つきますよ、そんなこと言われたら。」


「だって、事実じゃん」


 この人、正論で詰めてくるからなぁ。

 まぁ、嘘をつかないという利点もあるんだけど。


「早く強くなりなよ。骨が無さすぎてつまらない。」


「うう。」



「まぁ、まぁ、そう言ってやるな。最初よりはできてるじゃないか。」


「でも、それだけ。」


「………」

 

「ほら、ショック受けてるじゃん。ちょっとは謝れ」


「...ごめん」


「だ、大丈夫。」


 この子、僕と同い年なはずなんだけどな。

 おかしいな。




×+×+×+×+×




 そして、組織に戻って風呂の準備をした。


 その時、何か声が聞こえてきた。


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