第9話 僕のあそこが最後まで入らなかった話

大きさの問題なのか、身体の問題なのかはわからないが、とにかくあそこが入らなかったことがある。


その人は僕の交際歴の中で数少ない日本人女性。


街コンで出会った黒髪ロング、清楚系でかわいらしい女性だった。


30代で僕より年上だが、同い年くらいに見えるほど肌もきれいだった。


背は低く、150cmくらいだった。


胸はなかったものの、ふんわりした雰囲気の女性で話しやすく、僕は街コン終わりに真っ先に連絡先交換をお願いした。


実はこの時、僕は他に4人の女性とデートしていたのだが、一番最後に出会った彼女といるときが一番落ち着いたため、告白することにした。


付き合ってすぐ、彼女の家に泊まることになり、一緒に寝た。


その時、やりたいと彼女に誘われ、僕たちはやることになった。


彼女は彼氏いない歴=年齢で、僕が初めての相手だった。


以前付き合った、韓国人彼女も僕が初めてだったようだし、モデルをした年上女性もほぼ初めてだった。


僕は、彼女が初めてでも問題なし!どんとこい!と妙な自信を持っていた。


しかし、入らなかった。


最初だから仕方がないとその日は諦め、後日またチャレンジした。


しかし、入らなかった。


ローションも使ったし、湯舟にもつかった。


指は1本かろうじて入ったし、しっかり濡れていたから、身体の問題ではなさそうだった。


とすると、僕のサイズの問題だろうか。


1mmでも僕のものを薄くするためゴムなしも試したが、無理だった。


ほぼ毎日、1か月ほど試したが、どう頑張っても入る気配がなかった。


なんとなく、2人で過ごす夜が気まずくなりつつあった。


挿入ができないとなると、僕らはやれることが限られた。


彼女を手で喜ばせ、彼女は口で僕を喜ばせてくれた。


しかし、彼女のフェラはまったく気持ちよかった記憶がない。


歯が当たって痛かったし、すぐに疲れてしまうのでイク前に口を離してしまうことばかりだった。


もちろん、初めてなのだから仕方ないと最初は思っていた。


しかし、韓国人の元カノはどうしたら相手を喜ばせることができるのか勉強して、実践してくれた。


こちらから歯が当たって痛いことなど説明しても上達することはなく、どうしても元カノと比べてしまい、不満が溜まっていってしまった。


胸もないので胸フェチの僕にとってはあそこを硬くして持続させる要素に欠けていて、途中で相手を手で満足させるだけで終わる日が増えた。


しかし、僕らは諦めず、おもちゃも試したし、良いホテルに泊まって心を落ち着かせようともした。喧嘩することなく懸命にチャレンジしつづけた。


入らないことはないんだと希望を持ちつづけた。


2ヶ月目くらいだっただろうか、ようやく僕の先端がかすかに入った気がした。


でもそれは多分気のせいだった。


それ以降は全く進展がなかったのだ。


僕らは性行為がなくても、喧嘩もしないで仲良く付き合い続けてはいたが、僕の海外赴任を機に僕らは別れることにした。


別れた理由は、遠距離でやっていけるか不安だと言われたからだ。


僕は正直安心していた。あのまま付き合っていても、おそらく僕から遅かれ早かれ別れ話を切り出していた。


喧嘩こそしていなかったものの、なんとなくぎこちない空気を互いに感じていたんだと思う。


僕は最後まで、僕のテクニック不足でごめんと謝り、彼女は彼女で、挿入させてあげられなくて申し訳ないと話していた。


しかし、彼女は付き合ったことがないというコンプレックスがなくなったようで、そこは良かった。


しはらくして、彼女には彼氏ができたことをSNSで知った。


そしてそれからそう時間を空けずに、彼女は子供の写真をあげていた。

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