第29話 人工ダンジョン


 とある研究室。

「マジで作ってやがる」

「凄いですね」

「私も行きます!」

 鈴木さんがそう言うが、

「やめといた方がいいと思う」

「いやです!行きます!」

 言っても聞かなそうだな。

「じゃあ三人とも無事に帰ってきてね!」

「おう!」

「「はい!」」

 とりあえず1階層はスライムのみで、2階層はゴブリン、と続く。

 つづくのはやはり同じ様な作りの同じ様なモンスターが続きあっという間に50階層まできた。ここからだなと気合を入れるが60階層くらいから強くなってきたな。

 70階層、デビルボア、

 ツノのたくさんついた黒い煙を吐き出している猪だ。

「気をつけろ!」

 体当たりをくらい壁に吹き飛ばされる。

「かはっ!」

「白井さん!」

「ケント!」

「大丈夫だ!行くぞ!」

 鈴木さんは魔法で、俺とオキヌは近距離で戦う。俺の攻撃を避けてオキヌがそれをカバーしてくれるので俺は下から忍刀で首を切るか予定だったが半分しか斬れなかった。

 血が止まらずにどんどん動きが緩慢なるのでようやく倒すことがてきた。

「危なかったな」

「本当に」

「危ない危ない」

ドロップ品は肉と皮と拳大の魔石だ。

 71階層

次はキメラかれそいじゃ!

と、いつも通りに切り伏せられないだと!

「魔法が効かないよ!」

「火遁の術」

「風雅!ケント」

「まかせろ!」

 忍刀で頭から斬り裂く。

 ドロップはキメラの指輪と魔石。

 こんな調子である。先に進むのにえらい時間がかかる。

 80階層、オークキング、

オークキングが鳴くとオークの軍勢が押し寄せてくる!

「いくぞ!」「「おう」」

 オークに火遁の術、風雅、をかましてオークの軍勢を止めると斬り込む!どんどんオークの数が少なくなって行きようやくオークキングにたどり着く。一刀両断されてしまうがそれは空蝉でこっちが本物だ、渾身の一撃で肩から斬り裂きオークキングは消滅した。

 ドロップは聖剣オーラブレイブに魔石だ。

 90階層、オーガロード、

 またもオーガを呼び寄せると乱戦になりオーガを切り裂き三人ともなんとか無事にオーガロードのところまで行くと今度はこちらから一刀両断する。が斬れないと思ったらオキヌがその上から鉄扇で打ち込むとズブズブと中に入っていき斬れた。オーガロードの手は俺の首元まで来ていた。

 ドロップは万能薬と魔石。


 とりあえずここで休憩を入れる。

「やばいな100階層」

「これより強いんでしょうね」

「とりあえず1回戻りません?」

「そうだな」

 ボードに手をついて戻ると。

「どうした。大丈夫か?」

「大丈夫じゃねーよ!100階層なんて作りやがって!」

「何回層まで行ったんだ?」

「90階層が今の限界だ」

「そ、そうか」

「あとこれ!」

「ん?、なんだ?万能薬?」

「それが90階層からでた」

「マジか!」

「よく100階層なんて作ったな」

「あはは」

 ふぅ、何とか勝ったが危なかったな。

「とりあえずちょっとここでレベル上げだな」

「あぁ、気の済むまで使ってくれ」


 次の日から1週間もレベルアップをしていた俺たちは万能薬をもうすでに30個程持っている。

「さて、レベルも上がったし100階層目指してみようか!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 白井 健人シロイケント  37歳

 レベル 207 職業 忍者

 スキル 火遁の術 水遁の術 陰形の術 短剣術極 上級刀術 鑑定 罠設置 生活魔法 忍法 風魔法極 火魔法極 土魔法極 水魔法極 雷魔法極 上級氷魔法 回復魔法 錬金術

 ユニーク 奇想天外 魔法の才能

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 お絹オキヌ   ???歳

 レベル189 白狐

 スキル 風雅 鉄扇乱舞 吹雪舞

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 鈴木 奈々スズキナナ 22歳

 レベル156

 スキル 短剣術極 上級火魔法 上級風魔法 上級土魔法 上級水魔法 中級雷魔法 中級氷魔法 回復魔法

 ユニーク

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 よし行くぞ!


 91階層、ジャイアントオーク

 オークがデカくなっただけで勝てると思うなよ!スピードで切り刻んで消えてなくなった。ドロップはレベルドロップと魔石。


 92階層、白龍

 これまでの白龍よりは強いみたいだが、火遁の術の威力が今は違うし、怯んだ先にはオキヌが鉄扇を構えて打つ。倒れて消えていった。白龍のダガーが二振りと魔石。


 93階層、雷竜

 雷が鳴り響く中走り回り火遁の術を使う。

 嫌がる雷竜に斬り込むそして斬り裂くと倒れる雷竜。ドロップは聖剣ツヴァイと魔石。

 このツヴァイというダガーは俺が使う。


 94階層 デビルスケルトン

 今までのスケルトンと違い黒く禍々しい骨格をしている。火遁の術を使うが聞いてないようなのでツヴァイを使って核を削り取ると動かなくなって消えた。ドロップはデビルステッキと魔石。


 95階層、サウザンドドラゴン

 千年龍はとにかくデカいしうるさい!ブレスが波動砲のようにデカいし厄介だがツヴァイを、突き刺し雷魔法を最大まで纏わせて斬る。逃げようと天に昇るがそのまま引きずって斬っていくと力尽き倒れた。ドロップは若返りの薬と魔石。宝箱には


 96階層 フェニックス

 倒したかと思ったらまた復活するので手こずったがフェニックスの核を捉えてツヴァイで取り出すと灰になった、ドロップはフェニックスの核と、魔石


 97階層 ミリオンエレファント

 見上げるほどでかいゾウだが足を重点的に斬り裂くと動けなくなり後は時間をかけて削って倒れた。ドロップは聖槍ファントに魔石。


 98階層 聖機竜

 機械仕掛けの竜だったが、核をしまっているハッチを開けて砕くと停止して消えていった。ドロップは時戻しの砂時計と魔石。


 99階層 ドラゴンロード

 サウザンドドラゴンより小さいが逆にスピードが速くて三人とも壁に投げつけられたがそれをバネにして一気にドラゴンロードの腹を突き抜け倒した。ドロップは永遠の命の水と魔石、


100階層 デビル

 悪魔が最後だ。とにかく強く歯が立たなかったが、最後に空蝉の術がうまくいって一刀両断した。ドロップは生き返りの薬と魔石。

 生き返りの薬は鈴木さんに使った。

先に進んでダンジョンコアを受け取って帰ってきた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る