もしかして俺、エロ漫画の世界に転生しちゃいました? いいえ、ただの勘違いです。
斜偲泳(ななしの えい)
第1話 考えすぎです。
唐突だが、もしかすると俺はエロ漫画の世界に転生してしまったのかもしれない。
いや、待ってくれ。
自分でも馬鹿げた事を言っている自覚はある。
前世の記憶なんか全くないし、転生だって信じてない。
そもそもエロ漫画の世界ってなんだよと自分でも思ってはいる。
だが、そう思わざるを得ない理由があるのだ。
まずは名前。
俺の名前は
当然周りからは竿谷君と呼ばれている。
お気づきになられただろうか?
つまり、竿役だ!
これはただの偶然か?
――待ってくれ!
確かにこれだけじゃ根拠は薄い。
名は体を表すという言葉もあるが、竿谷という苗字だけで竿役になってしまうのなら結婚する時に気にするのは第一に相手の苗字という事になるし、結婚して苗字が代わった途端性格が変わったり、SSR苗字を手に入れる為の偽装結婚や養子縁組が蔓延するとち狂った世界になっている筈である。
だが、他にも理由はある。
俺は物凄く巨根なのだ!
――――待ってくれ!!!
SNSでよく見る自虐風自慢じゃない!
いやまぁ、全く自慢じゃないと言ったら嘘になるが。
ともかく俺の息子はご立派だ。
具体的なスペックは控えるが、平常時でさえ男子トイレに入れば隣の相手が腰を抜かし、小中学生の頃はやれマラ王だチン帝だと恥ずかしいあだ名で呼ばれていた。
勃起時の膨張率も凄まじく、なにかの弾みで勃ってしまうとズボンの上からでも一目瞭然、何度恥ずかしい思いをしたか分からない。
精通を迎えるのも早く、小学校を卒業する頃には歴戦のオナニストになっていた。
当然性欲も強く、日に一度のせがれいじりは最低限のノルマで、ふと思いついて中学の頃に試した所によると最高連続記録は22回。それだってティッシュ切れで中断したものだ。
言いたい事は分かる。
それだけじゃただのチンコのデカい性欲オバケだと言いたいんだろう?
俺もそう思っていた。
この
「よぉ竿谷。ちょっとチンコ貸してくんね?」
差出人不明の手紙に呼び出され、ノコノコ来てしまった放課後の空き教室。
ヒョウ柄の際どいパンツを丸出しに、俺の机の上に胡坐をかいた見るからにビッチな金髪黒ギャルが、指で作った暗示的な輪を上下に動かし長い舌でペロペロと虚空を舐める。
こんなのどう考えてもエロ漫画の世界だろ!!!!!!!!
そう思うのは考えすぎだろうか?
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