第73話 他人の小説の中身にツッコミたくなる気持ち

 わたしはできるだけ、他人の小説の中身について、「こうしたほうが良い」とか「何故そんな考えをしているの」とか、ツッコミを入れたい気持を抑えることにしている。理由はごく単純で、どんな作品であれ、その世界は作者のものであって、わたしのものではないからだ。


 至極当然なことだ。売られている本に対して、わたしがいくら物語の修正を願っても、一文字すら変えられることはない。しかしながら、カクヨムのようなコメントが書けるサイトになると、ついつい、「これは何故そう思ったのですか?」、「主人公の思考は浅いのではないですか?」なとど、編集者気分で指摘したくなる。もしくはされることがある。


 できるからといって、していいのかは別な話である。感想や批評を求められれば応えることもあるが、基本的には心の中にしまっておくべきものだと、自戒をこめてここに記しておく。


(自戒より)


※人様の作品について、「あーこうなればいいのに!」なんて思うことがありませんか? それもまた読書の楽しみではあるのですが、わたしはできるだけお口には出さぬようにしたいと思っている次第です。と言いながらも、つい、してしまうこともあるんですけどね……。(2024.4.13)

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