第19話 アマチュア作家の特権

 ある作品に感想を頂いた。平たく言えば「よくわからない」という困惑をオブラートに包んだ感じで、申し訳ない一方、ひどく妥当な意見だと感心した。

 アマチュアとして好きに書いたことに説得力を持たせる必要はない。いきなり世界が終わることにリアリティーがあってもなくても、蛇口を捻ると犬が出てくる家があっても構わない。そういった物語の内容への責任を問われないのがアマチュア作家の特権だと思う。

 読者は当然、蛇口を捻ると犬が出るということが何を意味をするのかを考える。そして納得できる解釈が出来たときにスッキリしたり一種の達成感を覚えるわけだが、アマチュア作家にはそんなことを手伝ったり配慮をする義務がない。本当に楽しい創作というのはアマチュア作家の特権なのだと、頂いた感想を読んでしみじみと思った次第である。


(雑感より)


※すいません。やおいを書くのがとても好きなんです。ゲイの方ではなくて、「ヤマなしオチなしイミなし」の方です。

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