週間ランキングからみたカクヨムロン~現代ファンタジー篇~

隠井 迅

第一章 星が気になった

第一話 無☆星の割合

 今回の〈カクヨムコン〉も、二月八日の正午に、読者選考期間の締め切りを迎えました。


 書き手は、『第9回カクヨムWeb小説コンテスト』(以下、カクヨムコン9と略記)の「現代ファンタジー」部門に、「召喚乙女の〈釣之巫女〉争奪勝ち抜き〈競釣〉」という作品で参加しました。


 カクヨムコン9では、一週間の結果に基づいて毎日更新される部門別の「週間ランキング」があるのは周知の事なのですが、その順位の変動に一喜一憂した参加者は書き手だけではない、と思います。

 このランキングにおいて、十週を通じて自分が何位なのかも、そして、その順位付けのルールも分からず、かつ、何位までが予選を通過できるのかもはっきりしないので、三月の発表まで、はたして自分が予選を通過できるかどうか気が気でない方もいるかもしれません。

 かくゆう書き手もその一人なので、我々に見えるデータをベースに、色々な視点から分析と解釈を試みて、なんとか不安感を紛らわしたい、と考え、この〈カクヨムロン〉もどきを書いてみようと思い立った次第です。


               *

  

 カクヨムコン9の最終的な参加作品総数は〈一二三〇九〉で、全部で八部門ある中でも、「現代ファンタジー」部門は〈一八四四〉と、全体の約十五パーセントとなっています。


 毎日、週間ランキングを見る際には自分の順位の確認のみ、という方も多かったと思うのですが、書き手が、自分が参加しているジャンルの参加数を確認する為に、最終ページまで捲った際に気付いたのが、「★0」という作品が多い事でした。


 さすがに、「★0」が「★1」よりも、総合的な評価が低い事はないように思えるので、まず、「★0」の最終週の最高順位を調べてみる事にしました。


 「★0」で検索を掛けてみたところ、三〇〇位台に「★0」が確認できました。

 たしかに、総合的に「★0」評価が何作品かは分からないものの、ここから言える事は、参加者の約八割は最終週に星が入っていない事で、十週間を通じて星が一つも入っていない作品のパーセンテージも大きな変動はないように思われます。


 別の見方をすると、ワンクリックで気楽に参加できるカクヨムコンにおいては、参加者の二割から三割が〈読者投票〉の対象になっている、と言えるでしょう。


 今回、「★0」検索をしてみたのは、「現代F」部門だけなのですが、割合の変動はあれども、他の部門にも似た状況が確認できるかもしれません。


 とまれかくまれ、参加作品に一つでも★が付いていれば、全体の上位二〇パーセントから三〇パーセントに入っている可能性が高いので、自分の作品がそのような位置にある、と考えるだけでも、少しは不安感が和らぐのではないでしょうか。

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