Melty girl~雪山で遭難したところを助けてくれた少女が実は雪女の末裔で、一族のしきたりとして、結婚を迫られるハメになった件について~
村木友静
プロローグ
「悪いけど、しきたりだから諦めて。今日から私と夫婦になってもらうから」
「は?」
突如目の前に現れた、透き通るように白い、まるで人間ではないかのような肌の色をした美女。
彼女が言ったその一言に、俺は絶句する。
俺は、彼女がそう言うきっかけとなったであろうあの日を思い返し、後悔の念に駆られる。
どうして、こんな事になってしまったのだろう。
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