ビルズ編登場主要キャラ紹介



【ドリュー】


 ビルズの末裔。


 聖浄の封印が綻び、ウォーカーが増加し始めた事により、父を失い、ヨル達が来るまで一人ウォーカーの対処を行っていた。


 母はドリューが産まれた時に亡くなっており、またビルズの家が辺境にある事から家族を大切にしており、父親を失った際は心を病んでしまった。


 祖母のサポートもあり、回復するも、フラッシュバックを起こしてしまう時もある。


 イルルーンに物資の調達に行く事はあるものの、家族以外との会話は必要最低限であり、ヨル達が初めて友達と呼べる人物となった。


 好物は祖母の作るパンで、スープに浸したり、チーズを乗せたりとアレンジしながら毎日美味しそうに頬張っている。


 日々ウォーカーの対処にあたっていた彼だが、ウォーカーがいなくなったとしたら、学校に行きたいという夢がある。


 学者になり、腐敗の呪いがどこから来たのかを突き止めたいと思っている。


 一度ヨルがエーテルに敗北し、死に戻った際、父が死んだ時をフラッシュバック仕掛けたが、日々の戦闘からか、それとも祖母やヨルからの言葉からか、もしくはその両方からか、ヨルがエーテルを倒すための準備をしてくるという言葉に、待つと言う選択肢を取った。


 ヨルが戻ってきたら際にはすでに覚悟は決まっており、ヨルに好物のパンを渡して見送った。


 呪いが断絶され、ビルズに夜明けが訪れると、天に昇っていく魂を祖母と一緒に目撃し、すぐさま父と母が眠る墓へと向かった。


 全て終わった事を伝え、声を出さずに泣いた。そこでドリューは何を見たのか、誰と触れ合ったのか、それはドリューにしかわからない。



【アリオ】


 ビルズの末裔であり、ドリューの祖母。


 数百年前、ビルズに嫁いできた聖女の血を引いている。しかし、長い年月により精霊との繋がりは薄れ、また純粋なビルズで無いため腐敗の呪いも徐々に蓄積していた。


 ピノーによる聖印がなければ、アリオもウォーカーとなり、ビルズにはドリューがただ一人残されていたのだろうか。


 趣味は家事全般で、特に料理が好き。得意料理はドリューの好物でもあるパン。色々なパンを使ってはドリューに振る舞い、その反応を楽しんでいた。


 ウォーカーがいなかったとしたら、ビルズの家から大きな街へ家族と共に引越し、平和に暮らしたかったらしい。


 ドリューと共に天へと昇る魂を見ると、その光の粒子一つ一つに、これまでの仲間の記憶が詰まっている事に気が付き、ドリューが両親の墓へと向かって飛び出したのを確認して、一人涙を流していた。



【エーテル】


 自我を持つウォーカーとして登場したビルズ編のボス。


 巨大な鎌を携えたその風貌は、まさに死神を彷彿とさせるもので、その筋力と俊敏性は他の追随を許さない圧倒的な物になっている。


 使用スキルも強スキルかつ高レベルに設定されており、近距離から遠距離どの距離にでも対応できるようデザインされている。


 ヨルは実質ソロでの挑戦になったが、運営としては聖なる力を持つ妖精、もしくはそれに準ずる力を持ったプレイヤーが複数人で挑戦する事を想定としていた。


 エーテルは元々ビルズの長の息子であり、その強さからも英雄として一目置かれていた。それこそ、聖女を嫁に貰える程であり、次の長としてビルズの民を守る覚悟があった。


 しかし、ウォーカーの侵蝕が止まらず、このままではビルズが全滅すると悟ったエーテルはビルズの宝として保管されていた宝剣を手にし、対価に応じた願いを叶えるという伝承のある祠へと向かう。


 そこで聖霊クオスと出会い、腐敗の呪いを自身に強く宿す事で呪いを封印する事に成功した。


 呪いにより一時的に正気を失うが、しばらくすると目覚めることができた。しかし、そこには妻の亡き骸があったという。


 そこでこれ以上ビルズの民、大事な人を傷つけないためにも、封印の要である祠を守ると誓い、こうして祠の番人が産まれた。



【アリエラ】


 エーテルへ嫁いできた聖女。彼女もまた聖女として生まれながらにして精霊に愛されていた。


 自他共に認める愉快なお姉さんで、突拍子の無い言動や、明るい性格からいつの間にか彼女の周りには笑顔が咲いていた。


 教会によって強制的に嫁がされたアリエラも、最初は戸惑い困惑していたが、エーテルの優しさと強さに惚れ込み、1年が経つ頃には誰の目にも相思相愛の夫婦となり、子を成した。


 エーテルが一人で祠へ向かったと聞いた時、嫌な予感がしたアリエラは、精霊達に子を預け、一人飛び出す。精霊達に行かないよう助言を受けたがそれを無視し、夫の後を追った。


 結果として腐敗に身を墜とし、ウォーカーとなったばかりで正気を失ったエーテルと遭遇してしまう。


 彼女は肉体を失っても、腐敗の呪いの影響からか、または未練からか、魂のみとなってその時が来るのを数百年待ち望んだ。


 

 物語としてのビルズ編は終了しましたが、これからもビルズ編に登場したキャラは登場するかもしれません。


 アリエッタさんがいない! そう思いましたね?


 アリエッタはまた別のお話の中心人物にするつもりなので、キャラ紹介はまたの機会に取っておきましょう。


 呪いと宿命を背負い戦ったビルズの民達をよろしくお願いします!



















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 作者のりょです!


 遂にビルズ編完結という事で、長いようで短いストーリーが一つ終わってしまいましたね。第一章完と言っても過言ではないです。


 33話からビルズ編が始まり、現実世界では約5ヶ月が経過してしまいました(2ヶ月分は作者がサボってただけ…?)。


 今回のビルズ編を書くにあたり、闇医者フクロウではなく、ヨルの成長に焦点を当てる事を意識しました。


 フクロウとしてビルズに関わって行くうちに、ロールプレイしていたはずが、気付けばヨルとしてゲームに段々とのめり込んでいく、という部分が表現出来ていれば良いなと思います。


 やはり設定をある程度考えて物語を構築して行くのは楽しいですね。そしてそれを面白いと言って読んでくれる人がいる。


 最高です。


 これから1〜2話番外編を投稿した後、また新しくヨルの物語がスタートしていきます。


 RSFのアップデートや、ヨルを襲う大学、人間関係や、恋愛なんかも!?


 なんて、楽しみに首を長ーくして待っていてくれると嬉しいです。


 話は少し変わりますが、少し前に初めてXで闇医者のエゴサをしてみたんです。


 するとなんと読みました報告や感想ツイ、あ、今はポストか。


 そう感想ポストが出てきたんですよ!


 もう嬉しくてたまらなかったですね笑


 もちろんXなので、何を言われるか分からない恐怖もありますが、嬉しい反応だと一気に口角がグーンと上がってしまいます笑


 脳にホルモン的な汁が出て幸福度が一気に高くなるんですよね。


 なんか、体に良くないんじゃないですか?


 大丈夫なのかな…。


 …とまあ、嬉しかった事の共有です笑


 さて話を戻して、これからも闇医者ロールプレイをして遊んでる大学生(笑)の物語をよろしくお願いします!


 せーの、レッツ闇医者!!







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