第4話知らない勇気

会社や私生活で何かが起きると、一部始終を聴かないと気が済まない人がいる。

私生活は置いておいて、会社の場合は何かととばっちりを受ける。

先日も、女性社員が朝泣いていた。

ま、そんな日もあるだろうと遠目で見ていた。

こんな時は、むやみに近寄らない事だ。

馬鹿なヤツがいて、どうしたの〜?と、話しを聴きに行ったが、あれはお節介過ぎる。

涙を流したからって、人には言えない事もあるだろうに、無理やり涙の理由を聞き出そうとする。

また、仕事が出来ないヤツに限ってそういう事をする。

僕は無視して仕事を始めた。


きっと周りも同じ気持ちだろう。我々の職場は障がい者の集まりの会社。

だから、色んな人種が集まる。

いちいち、そんなのに反応していると、ほっといてくれっ!と、言われるのが必定。

知らない勇気、知ろうとしない勇気。

そりゃ、顔色が悪い同僚には、大丈夫?とか声はかけるが深くは聴かない。

人に迷惑をかけるくらいの状態なら、休めば良いのに。

ここは、絶対に出勤しないといけない!と、言う日は無い。

休むか早退すりゃ良いのに個室に行き、また、バカがその個室に入って行く。

僕はコイツラ何をしているのか?と思ったが黙って作業して帰宅した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る